独り言』                    Vol.99                    2023/3/30

 
春の到来です。

梅が終わり、桜が咲き菜の花の黄色が目に眩しく感じます。

 

憎っくきコロナも少し落ち着いて来ていますが、

この時期は寒の戻りがあり、正に三寒四温、体調を崩し易いので

睡眠はしっかり取って頂きたいものです。

皆様お元気でしょうか。

今年は廃番品の在庫販売をさせて頂きお客様の中には

既にご自身のサイズが売り切れてしまった商品などの

再販の確認のご連絡を多く頂きますが、現在は再販の

予定はなくあきらめて頂くしかありませんが、将来再販の

ご要望などが多くある商品に付いては、別注扱いなどで

可能かもしれませんが不確定です。

 

近頃、よくあるご質問で「?に使用したいが、どうか?」

「?用として履いてはダメでしょうか?」などなど、

基本的には何にご使用するかはお客様のご自由です。

ただ、使い方によってはお客様の足にとっても靴にとっても

不向きな事もあります。

例えば、「チロリアンシューズで山に行って来た。」

と聞いたりすると私はドキドキしながら「大丈夫でしたか?

チロリアンでは登山は無理です。」 登山靴は極端な

言い方をすると山を登る時よりも下って来る為の道具と

思っています。

山は、短靴でも登れますが下って来る時に靴の高さが

クルブシを覆っていないのでとても不安定になります。

下山時の足元には加重された強い力が掛ります。

それゆえ足首をしっかりホールドされた靴でなければ

なりません。

あれは良くてこれはダメ。など中々言えませんが、

向き不向きはあると思います。むしろ実際に使われた

お客様に教わる事も多々あります。

皆様どうぞ陽光の下お出かけ下さいませ。


『独り言』                    Vol.98                    2023/2/7

 

「鬼は外! 福は内」

当然だよね、と言い何の疑いも考えずに春の到来のお告げを

迎えていたが、鬼が内にもいた!

我子に対する虐待、家族に対する暴力、目にも耳にも信じがたい

ニュースが入って来る。この美しき日本にも鬼はいるのだ。

福を願う鬼の祭事は日本全国にあり、日本の四季の

ありがたさを感じさせてくれる。

誠に残念至極な事に公共施設での絶対にやってはならない事を

おもしろおかしく平然とやってのける大バカ者、このバカ鬼共、

それを育てたバカ親鬼、共々厳しく退治して頂くしかない。

昨今の異常気象とは言え日本海側の豪雪、その地の人達の

苦労がテレビを通して伝えられる。日本の四季の凄さに改めて

驚かされている。私などたかだか半年前にこの暑さは異常気象だ!

と騒いでいたのに・・・。

豪雪地方の春は、まだまだ遠い先になるやもしれないが、

あの春の暖かい日差しは、必ずやって来る。その陽光の下

お気に入りの靴で是非、出かけて欲しい。その足元が私共の

靴であってくれる事を願って春を待ちます。


独り言』                    Vol.97                    2023/1/7

元旦の早朝、東の地平線が赤く染まっている「初茜」だ。

まもなく鮮やかな初日の出を拝む事が出来た。

今年の東京は三箇日はおろか数日の間、雲一つない

見事な晴天に恵まれた。

新年あけましておめでとうございます。

本年もご愛顧賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。

去年の一年間を振り返ってみれば本当に最悪の年と言わざるを

得ないありさまで、コロナに怯え、悪の限りを尽くすプーチンに

怒り、ゼロコロナの失敗でまたしても二回目のパンデミックを

引き起こす勢いの中国コロナウイルス。

本当に世界は、この二人に脅かされ続けている。

もう一人いるにはいるが・・・。

先代の父が、今の工場を東京から移転して今年でちょうど

半世紀になる。

五十年前の1973年、その年は第四次中東戦争が起きいわゆる

オイルショックなるものに世界は脅かされた。

ちょうど五十年の節目、やはり歴史は繰り返すの言が脳裏を

かすめて行く。

ダメだダメだ。正月早々弱気になっては、今年は癸卯(みずのとう)

の年でこの年は、「何かが終わり、何かが始まり茂る」との意

だそうだ。何としても良い年にして見せる。その気概を持って

頑張って行きましょう。

皆様に「履いて良かった」と思って頂ける靴を今年も頑張って

造っていく所存です。

どうぞ本年も何卒よろしくお願い申し上げます。




独り言』                    Vol.96                    2022/12/22

 

夏前にいったん落ち着いたかと思えたコロナがぶり返しながら

感染者を増やし続けてのさばり始めてしまった。

私も五回目のオミクロン対応ワクチンを打った。高齢の持病

持ちなので十分気を付けてはいるが、いつまでも本当に

腹立しい。コロナに脅かされ世界中の流通がマヒし困窮して

いるさなかを狙ったかの様にたった一人のおぞましい欲望が

悪魔の手先となり悪の限りを尽くし善良なウクライナの人々を

殺戮し続ける殺人鬼プーチン。名を出すだけでもおぞましい。

しかし、この一年は間違いなくコロナとプーチンに世界中が

苦しめられた一年であり、けっして良い年だったとは言えない。

その結果が、資材、物流の高騰によりエネルギーを始め

あらゆるものの物価が上がり始めている。

「耐久性に優れ、長く履いても疲れない、いざと云う時に

踏ん張れる靴」を目指し探求し続ける小社も今年二回にわたり

値上げを履行させて頂いた。

しかし、未だに資材に対する値上がりが続いているのが

現状である。来年は防衛力を初め政治、経済は激動の年に

なり、尚一層の努力と変化が求められる事になると思う。

我々物造り屋は変えてはならぬものは必ず守りながら皆様に

履いて良かったと思われる一足を造り続けて行く所存です。

残り少ない年内、クリスマス、大晦日、そして新年。

皆様、それぞれの一年を締めくくり少しでも穏やかに心豊かに

お過ごし下さい。来年は変化の結果がより良い世界に

変わる事を願いつつ新春を迎えたいと思います。

私共にとっても本当に辛い一年でした。支えて頂いた

皆様に心より感謝致します。誠にありがとうございました。

どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい。




『独り言』                    Vol.95                    2022/11/22

 

21日の朝、私の在では、まだ雨が降っていた。

工場へ向かう車の窓から秩父の山々の奥に山の頂が

白くなった妙義山なのだろうか? 右にずれるとこちらも

白くなった榛名山が見え、一番右端に目をやると男体山の

タテガミ(私が勝手にそう呼んでいる)も白くなっており、

その奥には完璧な雪山になった日光白根山が気高く見えた。

左の秩父連山、右の日光連山ほぼ中央に赤城山が見えるが

もしやと思い少しだけ車を止めて目を凝らすと何と白くなった

おそらく谷川の山々が日光に照らされ冬の到来を教えてくれた。

何とも得をした気分になれる朝だった。

冬の寒い天気の良い朝などは関東の山々が綺麗に見られる

事が年に何度かある。全てが雪山ではないコントラストは

この時期ならではの事であろう。

昔は、テレビで雪の便りやスキー場の積雪を見る度に

あと少しであの雪山に戻れるのだと何とも言えない高揚感と

嬉しさとで落ち着きが無くなる。この時期が一年で一番好き

なのかもしれない。

腰を悪くしてから山にもスキーにも行けなくなって数十年が経つ

「もう十分滑ったじゃないか、イヤイヤもう少しだけでも滑りたかった。」

などなどと考える一日だった。





『独り言』                    Vol.94                    2022/11/1

 

金木犀の香りが遠のいたと思ったら急に寒くなった

9月30日富士山、翌月5日に利尻山、大雪山に初冠雪を

降らせた。既に紅葉は列島を南下し、今は誰かの故郷の

山々を美しく染め上げている事でしょう。

 

今年は二度にわたり値上げをさせて頂きました。

それにも拘わらず店に足を運んで頂き、あるいはメールにて

ご注文を頂戴して小社を支えて頂き誠に誠にありがたく

御礼申し上げます。

 

10日には新企画商品『PANTHERA』(パンテラ)を発売させて

頂きました。お陰様で大変、好評で受注を頂戴しております。

本当にありがとうございます。

 

少し落ち着いた、と思っていたコロナが再び年末に向い

勢いを付け始めインフルエンザと共に立ち向かって来る

気配です。1年の中でもとても素敵な季節ではありますが

気を緩めず十分気を付けて楽しんで頂きたく思います。

直にあの気忙しくも楽しみな年末年始がやって来ます。

クリスマスもあります。睡眠を十分に取り免疫力を高め

コロナ、インフルエンザに負けない様に頑張りましょう。





独り言』                    Vol.93                    2022/8/20

 

日本の夏、

お盆休みも終わってしまいました。

蝉の鳴き声も明らかに勢いが無くなりました。

今年は、規制もなく久々のご実家に帰省された方、

海、山に涼を求めて久々の旅行を楽しんだ方、

「いやいや、俺は出かけんぞ!」と歯をくいしばった方。

皆様が、それぞれの夏休みを過ごされた事と思います。

ご先祖様のお墓参り、お香のかおり、久々の日本の

お盆が終わりました。

残暑はまだあるのでしょうが、空が高くなり始めています。

間違いなく目前に秋が来ています。

 

7月前には、コロナも下火になりはじめ、今年の夏には

久々に高校時代の仲間達と会って冷えた生ビールでもと

思っていたら、7月に入りいきなり感染者が増え始め

驚く速さで第七波になり感染者数世界一になってしまった。

我日本は、違う意味で世界一にならなければならない

のに・・・。

当然、高齢者である我々は、集まる事も出来ず年に

2回合う仲間と既に三年会っていない。

久々に連絡すると「お?どうした? 何かあったか?」

まだ何も言ってないのに第一声がこれである。

「お?大丈夫だ! 生きているよ!」と返す。

互いに無事でいる確認をしている。

第八波がが来る云々のニュースなど聞きたくもないのだ。

全てどこぞの二つの大国のせいである。

 

一日も早く清く美しい日本の秋が来るよう祈りながら

今日も一人でビールを飲むのである。




『独り言』                    Vol.92                    2022/7/5

 

         《お詫びとご報告》

 

高度成長期の大量生産、大量消費、薄利多売で多くの方に

履いて頂く事に重きを置いていた先代社長の教えを守り、

高品質で高い技術力を継承し価格を抑え一人でも多くの方々

に履いて頂き皆様の信頼を得る努力を重ねて参りました。

しかしながら一昨年より原油の高騰、輸送コストの増大、

悪い円安、そして悪魔の独裁者による侵略戦争が今現在も

続いております。

この様な状況下で値上げ幅を極力抑えて今回値上げを行わせ

て頂きましたが、誠に残念な事に今秋にも再度の値上げを

行わざるを得ない状況である事を何卒ご理解頂き改めて

お詫び申し上げる次第です。

各資材における業者からの値上げは現在も進行しており

厳しいものでは昨年末より三度の値上げ改定があったものも

あります。先代より高品質で低価格を継承実践するには

あまりにも厳しい時代になって来ております。

皆様には大変ご迷惑をお掛け致しますが小社少人数精鋭

にて鋭意努力精進し皆様の期待に応えられる様な靴造りを

目指し頑張って参りたいと思っております。

何卒ご理解ご支持頂けます様よろしくお願い申し上げます。




『独り言』                    Vol.91                    2022/5/7

 

現世に悪魔が存在した。

ロシアの頂点に立つ邪悪な悪魔が!

奴は狂ってなどいない。己の欲望と妄想の為だけに

数え切れない善良な人々を、幼い子供達を何の躊躇もなく

無慈悲に虐殺し続けている。

国際規約など平然と破り、嘘は当たり前の様に、裏切りは

当然の様に、必要以上に大きなテーブルの端に座り、

その醜い姿を見せつけている。

「どうだ醜いだろう!」と云わんばかりに。

この邪悪な悪魔の所業を賛同し評価している国やその国民が

信じがたい事だが、我々日本国の近隣に存在する。

邪悪な悪魔と同じ妄想を抱き悪の帝国を目指す悪魔達が。

ウクライナは他国の出来事などではない。我日本国に

邪悪で醜い悪魔が何時襲いかかって来るかもしれない。

あの罪も落ち度も全くない心優しいウクライナの善良な人々の

家族が、友が、愛する人が・・・。

決して取り返しの出来ない残虐でおぞましい汚れた歴史を

残したウラジミール プーチン決して許される事はない。


独り言』                     Vol.90                    2022/3/17
 

悪魔がいた!!!

コロナ以外にも悪魔がいた。それも人間の姿をした悪魔が。

信じられないほど平気で嘘をつき、己のきたない狂った

欲望の為、人の命など歯牙にもかけず奪い取る歪んだ

妄想に取り憑かれたその顔は正に悪魔そのものだ。

一刻も早く消えて無くなれ悪魔のプーチン。

ウクライナの人々の怒り悲しみ絶望、筆舌に尽くしがたい

屈辱、しかし彼等の精神的支柱である家族愛、祖国愛、

その強靭でゆるぎない精神。どれ程、強い人達なのだろう。

祖国のため愛するもののため、老若男女問わず命がけで

戦っている。暖かい部屋でその惨状を涙を流してテレビで

観ている自分に罪悪感、嫌悪感を覚える。

日本の先人達が皆持っていた「大和の心」を今、ウクライナ人

に見ている気がします。

『坂の上の雲』をもう一度読み返してみようと思う。




『独り言』                    Vol.89                    2022/2/5

 

新年を迎えたら感染力のとても強いオミクロンなる厄介者が

物凄い速さで我々に襲いかかって来た。

東京でも二桁台だった感染者が信じられない速さで増大して

しまった。なんて奴だ本当に腹が立つ。

厄介な事は続いてしまう。資材の値上げだ。こちらも物凄い

速さであらゆる資材が値上げを告知して来ている。

テレビでも食材の原料の値上げのニュースが流れている。

原油の高騰、流通コストの増大etc、通常営業も厳しいのに

この憎っきコロナ禍での値上げはとても耐えられる状況では

ない。コロナ禍でメールのご注文が増えた事はありがたい事

なのだが、今ご来店されるお客様で増えたのがこのコロナ禍で

東京を離れ他県に移り住む方やご実家に戻る方などが

「中々これなくなるので来ました。」と云う方が何人かおられた。

淋しい限りだ。これもコロナの仕業か。

今年の冬は寒さも厳しく日本海側では大雪となり降雪地は

大変なご苦労を強いられている。その分、春を待ち望む

気持ちは私共の比ではないであろう。

「梅は咲いたか、桜はまだかいな」 節分、立春が過ぎ来月

には桜が咲き暖かい春の陽光が眩しく感じられる事でしょう。

すぐ春です。皆さんお気に入りの靴を履いて出かけましょう。

それが、私共の靴だとしたらこの上のない喜びです。




『独り言』                    Vol.88                    2021/12/23


北陸を中心に日本海側に強い寒波が押し寄せ大雪を

もたらすとの予報がテレビから流れてくる。

時折、クリスマスソングなどが聞こえてくると今年も

暮れたのだと気付く。


生きて行くことが、これほど大変だった事、普通の生活が

どれだけありがたい事だったのかを思い知らされた一年

となった。

皆様一人一人、それぞれの一年があり、皆様にとって

この一年はどうだったのでしょうか、来年こそは今度こそは、

と強く念じ新しい年を迎えたいものです。


小社も緊急事態宣言が解除されてから除々ではありますが

やっと遠方のお客様達がご来店して頂ける様になり、本当に

ありがたく心より感謝しております。

先日も若い新規のお客様がご来店されご住所記載を

お願いしましたら「鹿児島」と書かれており「いつか必ず

来たかったのです。」と云って下さいました。

靴屋冥利に尽きす。本当にありがとうございます。

感謝、感謝です。


寒い日が続きますが来年こそ充実した通常の生活が

取り戻せるよう心より祈念したいと思います。

どうか皆様、良いお年をお迎え下さい。



『独り言』                    Vol.87                    2021/11/27

金木犀の香りが心地よいと感じていたら、あっと言う間に

紅葉が過ぎ去ってしまった。

北海道はもとより、日本海側では例年になく早い冬の

訪れにそれぞれ対応を余儀なくされているとテレビより

流れてくる。

私の歳になると信じられない位の猛スピードで師走が

やって来る、速すぎる! 違反で捕まえてくれれば

いいのに!

 

皆様お元気でしょうか。

緊急事態宣言解除になり、飲食などもそれなりの

ルールを守れば皆で楽しめる様になりました。

それでも夜遅くまでの飲食は皆さん控えている方が多く

その結果でしょうか、驚くべき日本の感染者の数の激減、

世界が驚嘆しています。

「日本は、数を誤魔化している。」などとケチをつける国も

あるらしいが、自分たちが嘘をつくから相手も嘘をつくと

思っている様だ。あわれな。

日本の律義さ謙虚さ相手を思いやる心、それと味噌と

醤油が確実に関わっていると妻は断言している。

 

店舗の方は、相変わらず申し訳ない事に二名様の

ご入店となり寒空にお待ち頂く事が、あるやもしれません。

本当に申し訳ございません。

少しづつご遠方のお客様も来て頂ける様になり、

心より御礼申し上げます。

また、ありがたい事に別注品も大変好評頂いておりますが、

現在納期が、1.5ヶ月強掛っております。

ご了承の程お願い申し上げます。

 

これから本格的な寒さがやって来ます。

どうか皆様免疫力を高めコロナにも寒さにも負けない

気力と体力をつけて頂きたく思います。

頑張りましょう!






『独り言』                    Vol.86                    2021/9/21


9月に入ると東京でも少しの緑地があると夜には秋の虫の音が聞こえてくる。

空が高く夏雲から秋雲に変わると金木犀の香りが漂って来ます。

少しずつ秋がやって来ています。皆様つつがなくお過ごしでしょうか。


今回は、悪魔のコロナの事は書きません。腹が立つので!

今回は私が本当に若いころの「まぬけ!」な話をしたいと思います。

今から約40数年も前になります。だいたい若い頃の「まぬけ」な話は

夏が定番です。その夏、場所は千葉県房総のとある海辺の町です。

その地区の海岸には夏になるとなんと若い女性の海水浴であふれる

と云う情報を悪友がのがさずにしっかりとキャッチして来たと云うのです。

こんな話を聞いてだまっていられる訳がありません。これで我々の

夏休みの旅行は秒速で決まりました。8月のお盆休みに悪友とそれは

夢の様な世界が待ち受けている訳です。いよいよその日、車で東京の

自宅を早めに出発し、ウワサの海岸には午前中に着き 早速宿で着替え

意気揚々と海岸へと向かいました。まだ少し時間が早かったのか

海水浴客はまばらで若い女性の姿は見当たりません。もう少し陽が高くなれば

それはもうパラダイスの世界が待っている!はずでした。午後になっても一向に

それらしき若い女性の姿は見当たらない。白い砂のせいでしょうか

海面はコバルトブルーです。本当にきれいな海でした。空しい程に、宿に戻り、

宿のご主人に「浜辺には若い女性が多いと小耳にはさんだのだけど」と尋ねると

「うん、女子寮があるからね。ふだんは浜辺は若い女性でにぎわうよ」うん?ふだん?

と聞き返すと「うん、今はお盆休みで皆、帰省しているからね・・・」絶句。

ご主人の言葉が悪魔のささやきの様に一瞬、口元が「二ヤリ」としたのを私は

随分長い間忘れられなかった。
どうやって東京に戻って来たか記憶に無いのは云うまでもありません。

こうして「まぬけ」な若者の短い夏は終わったのです。
 


今思い起こしてもあれからたいして成長していない様に思います。

秋の夜長に少しでも皆様の気休めになれば幸甚です。




『独り言』                    Vol.85                    2021/8/10

急に暗くなり、冷たい風が吹いてくる。

蝉の泣き声が止まる。「マズイ来るぞ!」 逃げる間もなく信じられない降り方で

地上を叩く豪雨。全国各地で起こっている 皆様の在は大丈夫でしょうか。


悪魔のコロナに打ち勝った証として開催されるはずだった東京五輪、

賛否はあったと思います。世界中の国々がもれなく「悪魔のウイルス」に侵され、

どれほどの人々が亡くなり、どれほどの遺族の人達が悲しみ、苦しみ、

そして先の見えぬ絶望感にされされています。その中で各国アスリートの方々の

尋常ならざるほどの体力、気力の維持、絶望からの脱却そして自己との戦い、

それが信じがたい感動と夢と希望を私達にもれなく与えてくれました。

私など種目に限らず感動の場面ではこれ又もれなく泣いております。

場面によっては号泣です。常にティッシュは隣に置いてあります

。私個人は、TOKYO2020東京五輪は開催してくれて本当に良かったと

思っております。各国のアスリートの皆さん、関係各位の皆様が無事に

帰国される事が本当の日本の「おもてなし」になったと思います。


しかしながら東京の感染者はとうとう五千人を越えてしまいました。

テレビの中で「もう自粛疲れです」と何人もの人達が同じ事を言っていた。

外飲みとやらをしている若い人は「私達は大丈夫だから」と言っていた。

あなたは大丈夫かもしれないが、あなたにうつされて亡くなる危険性がある事を

なぜ理解できないのか、身近な人達やご家族に万が一の事があってしまったら・・・。

他に優しく己に厳しくは日本人の矜持です。皆様踏んばりましょう。




『独り言』                    Vol.84                    2021/6/10


今年も約束通り、アジサイが咲き始めもう少し色付き艶やかになるには、

梅雨らしい雨を待たなければなりません。

今年も桜やツツジを愛でる事もなく過ごしておりました。

辛い日々です。皆様お元気でしょうか。

悪魔のウイルスの為に何度目かの緊急事態宣言が発令され

お陰で地方からお見えになるお客様、出張の都合でご来店されるお客様等々、

全くお会い出来る事が出来ません。

メール注文のお客様も「一度は店に行って買いたかった」と言って頂くと

本当に本当に心が痛みます。今はワクチンを一日も早く打ち終えて

この忌まわしい状況を終わらせてほしいと切に願うばかりです。

この非常に厳しい状況の中で誠に残念な事に仕入れ資材が値上がりする

ものもあります。ホーインクロームエクセルです。残念ですが適正価格では

ないと思うし何故この時期にと考えてしまいます。どこまで耐えられるか・・・。


もうすぐ蝉が鳴きあの暑い日本の夏がやって来ます。

いつもの夏なら冷たいビールを大笑いしながら皆で飲むのですが、

今年も冷たいビールではありますが、大笑いもせず一人難しい顔をして飲む

ビールはあまり期待できるものではありません。

どうか皆様、決してコロナを侮らず必要以上に恐れず何としてもご無事でお過ごし下さい。

一日も早く皆様とお会いできる日を心待ちにして頑張ります。





『独り言』                    Vol.83                    2021/3/18


2011年3月11日工場で作業中だった私は、あまりにも

強い揺れで皆と共に外に飛び出たら、地面が波打つ様に

上下したのを見て「マズイかもしれん」と頭をよぎったのを

今でも忘れられない。


車で一時間強で帰れる距離を7時間かけて自宅に戻る事が

出来たが道路の両側には、家を目指して必死に歩く大勢の

人達を見てきた。足を引き摺りガードレールに腰かけ、

どれほど歩いて来たのだろうか一様に疲れているのが解る。

何人かの女性はハイヒールで、それはとても辛く悲惨な

光景だった。


数日後、何人かのお客様より連絡頂き、皆さん一様に

あの日、長距離を歩いて帰られ「貴社の靴で無事帰れたが、

今後この様な時には、貴社のどのタイプの靴が良いのか?」

との問いに「このモデルです」と答える事が出来なかった。

震災から一年一ヶ月後の4月11日、万が一の時にガレキや

悪路に対応し、長距離を歩いても疲れづらい様に総裏皮に

左右クルブシと前面舌にパッドを入れ足首の保護を強化し、

フック類も緊急時には突起物として危険な為、全てハトメにしました。

目標は、いざと云う時ふんばれる靴、長く歩ける靴、ガレキや

悪路でもヘタらない靴、これが『OR?7』の誕生だった。

その時の広告に使用したのが下図です。コピーは

「その時、あなたは行動できますか? 踏んばれますか?守ることができますか?」 

 その時が来ない事を願って・・






『独り言』                    Vol.82                    2021/2/11


「梅は咲いたか、桜はまだかいな」

今年は、梅も桜も見に出かけられないのか。

浅草と東京スカイツリーの間を流れる隅田川、その辺りを春風を

感じながら桜を愛でるのが楽しみな、私にとって去年に続き

2度の自粛は、とても辛い。しかし、もっともっと辛く大変な思いを

している人達がおられる。


誠に申し訳ない事にコロナ対応で狭い店内には、二名様までの

ご入店とさせて頂いております。

寒空でお待たせしたお客様、本当に本当に申し訳ございませんでした。

皆さん命がけで来て頂いているのに...。申し訳ありません。

悪魔のウイルスとの戦いは、まだまだ続いています。

多くの人達が自粛を行い、仲間との飲み会も我慢して、

家飲みの達人になっている人も多いらしい。「あそこの刺身は旨い」と

評判の魚屋や「焼き鳥ならあの肉屋さん」等々、何としても一日も早く

『自粛の金縛り』から解放されたいものです。

すでにあの穏やかな陽だまりの春が、もう目の前に来ているのですから...






『独り言』                    Vol.81                    2020/12/17


2020年、令和2年、記憶にも記録にも残ってしまうとても辛く、

とても悲しく、とても悔しく、振り返りたくない一年となった。

満身創痍になり命がけで戦ってくれている医療従事者の皆様、

「ただただ無事でいて下さい。」と祈る事しか出来ない。

我々は出来る事を本当にやってきたのだろうか。政治も行政も

我日本国が、うろたえている様に感じてしまう。経済は、暗闇の中、

一条の光を見いだせずに向かう方向が見えないでいる。

戦後生まれの私は、高度成長を肌で感じながら成長して来た。

バブル崩壊もリーマンショックも見てきたが、今は得体のしれない

怒りと恐怖と闘っている。本来なら、「今年はオリンピックイヤー

だったのに」と悔しみながら


暮れになり「GoTo」も止まり、不要不急、自粛となると当店にも

遠方の方々は勿論、近郊の方々もなかなかご来店して頂けず

本当に辛く厳しい状況が続いております。唯一、救われるのが

別注品の好調な受注と遠方の方々からのメール注文と、それに伴い

サイズのご相談が増えた事です。そして、思いがけず若い方も

年配の方もアウトドア、フィールドウォーキング、自然回帰を楽しみたい

と云うお客様が増えた事です。そうです。近くていいんです。

新鮮な空気をおもいっきり吸い込んで少しでも心身をリフレッシュして

新年を迎えたいものです。


世界の人々が、リアルタイムで戦っています。人類に対する挑戦であり、

試練です。負ける訳にはいきません。

皆さん、我々日本人の矜持を発揮する時です。踏ん張りましょう。







『独り言』                    Vol.80                    2020/10/29


小さい白い雲を見ているとスーと消えてしまう。

空が高く澄んだ青い空は、約束通り日本の秋の訪れを感じさせてくれます。

僅か数十日前のあの信じられない暑さの中、マスクを付けてまるで毎日、

罰ゲームをさせられている日々を私たちは耐えて来ました。

一向に収まらない憎っきコロナと戦いながら必ず、打ち克ち克服出来る日を

信じて生きぬいて行くしかありません。


秋の始まりと同時に「GOTOキャンペーン」が、スタートしましたが、

残念な事に私達には、今のところ全く影響がなく、今は都内のお客様と

決して近くはない関東近郊のお客様たちが、わざわざご来店してくれています。

そしてご遠方のお客様は、メールのご注文で私達を助けてくれております。

本当にありがとうございます。感謝、感謝です。ご常連の方々に至っては、

私の安否を心配しながらご来店してくれております。大丈夫です。生きております。

本当にありがたい事です。


今は、別注OR-7の企画販売を行っております。このブーツは、正に堅牢な

ワークブーツの真髄と思っております。例えば、イタリアビブラムをここまで

有名にしたのは、間違いなく#1100モンタニアソールです。その機能と

安定性には現在でも絶大な信頼があります。そして足首には、タンパッド及び

クルブシパッドにより、しっかりしたホールドを可能にしてモンタニアとの

バランスを得ています。

その強度と安定性を一人でも多くの皆様に是非感じて頂きたく思っております。





『独り言』
                    Vol.79                     2020/09/12 


殺人的な暑さだった。

何人もの人の命を奪った恐ろしい暑さだった。

7月は、雨ばかり降っていたので、これほどの猛暑になるとは

考えが甘かったです。暑さと、まるで気が狂った様な集中豪雨で

甚大な被害が出てしまった被災地の皆様には本当にかける言葉

さえ見出せません。

憎むべきコロナは一向に収まる気配を見せず世界全体を蝕んでいる。

水害、猛暑、にっくきコロナ、これらは我々人類の傲慢さが生んで

しまったモンスターなのでしょうか。古より継承される全国各地の

伝統的なお盆の様式が今年の夏は、帰省も叶わず、会いたい人にも

会えず、心待ちにしていた郷土の味も楽しめず、いくら寛大で心優しい

我々、日本人でも耐えがたい夏になってしまいました。

今年は4月から6月2日まで店舗も閉店しました。店を開けてからも

外出控え越境禁止など、とてもまともな営業が出来ません。

小社は遠方より、わざわざご来店して下さる拘りを持ったお客様に

支えられております。今は中々お越しいただく事叶わず本当に

悔しい限りです。店では予約制をやめて感染防止の為、店内には

基本2名様までのご入店とさせて頂いております。

ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解下さい。

ホーインクロームエクセルの在庫販売は大変好評にて終了させて頂きました。

ありがとうございます。

空が高く青く澄んだ秋空はもうすぐです。近場の郊外に是非お出かけ頂き、

3密を気にせず爽やかな秋風を満喫して頂きたいと思います。

その時の足元には是非とも私共の靴をお伴させて頂きたく思います。 

“秋風近し”です。




『独り言』                    Vol.78                    2020/8/4 


蝉が、ガマンして、ガマンして、やっと鳴き始めました。

いつもより、かなり遅い蝉の声です。例年であれば日中の強い日差しと

蝉の声は、冷たく冷やしたビールを飲む為に欠かせない条件でありました。

しかし、今はコロナと異常気象です。被災地を思えば不謹慎な事は言えません。

コロナの最前線で戦っている医療従事者の方々への感謝の念は言葉などでは

言い尽くせません。全世界が地球規模で現状変更を余儀なくされ誰もが辛く

厳しい状況が続いております。皆様ご無事でおられますでしょうか。

小社は東京一店のみの営業です。ご遠方のお客様それは皆様全国各地より

ご来店して頂いております。しかし、今の状況は、「東京には行けない、

行きたくない。」そして我々も出てはいけない、出られない状態です。

小社もメールのご注文が少しだけ増えましたが、ご来店のお客様には、

なかなか来て頂けなくなりました。本当に辛い日々です。

しかし、皆様負ける訳にはいきません。どうか私共の靴を履いて、

ふんばるが如く頑張って頂きたく思います。

一日も早く、皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

どうか皆様、くれぐれもご自愛の程を。




『独り言』                    Vol.77                    2020/6/18              

       風を求めて

私の両親は、それぞれ東北の地に生まれ育ち子供の頃は

二人とも、野山を駆け巡っていたそうです。それもあってか

私が子供の頃は、山の雪が溶け、あの眩しい新緑が芽吹く

頃になると野山に連れ出してくれました。春の陽光に草木の

香りがむせる様でした。

今年の春は、誰もが自由を奪われ、自粛と云う名の縛りを

自ら守り、絶対に負けられない、目に見えぬ敵と戦い続けて

います。法的規制をかけなくても 日本国民の意識の高さ、

他を思いやる美徳の精神、その可能性の素晴らしさを

日々感じています。

これからは移動も可能になります。遠くなくて良いのです。

少しだけ郊外に行ってみませんか。

アスファルトから一歩はずれて、久々に土の上を歩いて

みてはいかがですか。土の匂い、草木の香り、爽やかな風を

胸いっぱい、お腹いっぱい愛しい人に吸わせてあげて下さい。

これからの新しい生活環境の中に自然に接する機会を増やし

森林を抜ける風、高原を走る風を是非、体現して下さい。

日本の四季の恵みは天からの贈りものです。

不自由とは今まで、当たり前だった事が、とても有り難く感じ

ます。今まで通りが、否定され新しい生活へと変わらなければ

なりません。辛く苦しい戦いですが、負ける訳には行きません。

皆さん共に頑張りましょう。 

日本人の誇りに賭けて。






『独り言』                    vol.76                    2020/4/16


頭の片隅にも一片のかけらさえもこの危機的惨状を誰一人予測など

出来る訳がありません。恐ろしいウイルスです。大勢の方々の命を

奪った憎むべき化け物です。感染力の強さ速さは正に人類にとって

最悪のウイルスです。

お身内の方、親しい方、お知り合いの方がお亡くなりになった方々に

心より、心よりお悔やみ申し上げます。本当に悔しい限りです。

我日本国が、マスクがない、消毒液が足らないなど私にはとても

信じられません。何故なんでしょうか。テレビでは人、物、金の流通が

可能になったグローバルなにがしが、理由なのでしょうか。

情けなくて、悔しくて・・・・・。

感染拡大を防ぐには、ただただ人対人の接触を極力控え外出を控え

全てを非日常にしなければなりません。都心に人がいなくても町の

商店街には人が溢れています。「私ぐらい良いでしょう。」がこの状態

を生み、憎むべきウイルスの拡散を許しているのではないでしょうか。


「やってはならぬ、ならぬものはならぬ」子供の頃、会津人の父によく

言われました。今、正にその時だと思っています。


4月11日から21日まで直営店の営業は自粛しておりますが延長は

避けられず、5月5日までの予定でいます。靴の販売は通販だけで

お願いしております。一店のみの営業ですので全国から「数年越で

やっと来られた。」と云ってご来店して下さるお客様に大変申し訳なく

心よりお詫び申し上げます。必ず、また元気に皆様とお会いできる日を

目標にして「ならぬものはならぬ」精神で頑張ります。

皆様もどうぞ気を緩める事無くご精進し日本人としての気概でウイルスに打ち勝ちましょう。





『独り言』                    Vol.75                    2020/03/26


梅も咲きました。桜も咲きました。

雪柳もきれいです。

しかし、とんでもないモンスターに世界中が脅威にさらされています。

大変な事態になってしまいました。目に見えぬ敵に人類は窮地に

追い込まれています。一刻も早く人類の英知を結集してこの忌ましい

ウィルスを撲滅せしめる特効薬の開発が急務と思われます。

私などはなにも出来ませぬが少なくとも個人一人一人が出来得る事、

またやってはならぬ事を確実に守り実行する事で脅威の拡大は

防げるはずです。どうか皆様「己の身は我が身で」と申しますが

他の人に移す、移される、事など絶対に無い様、肝に命じなければ

なりません。

必ずや人類が勝利し皆様が笑顔で町だ、野外だ、と

大いに闊歩できる日を目指しましょう。




『独り言』                    Vol.74                    2020/2/4


令和2年となり早くも立春を迎えました。

今年は例年になく暖冬で各地のスキー場も雪不足で

大変困っていると聞き及びます。

世界的な異常気象のせでしょうか?私などは都合合わせで

一度大寒波の大雪が降るのではないかと危ぶんでおります。

皆様お元気でしょうか。


昨年は、景気が低迷している中、初めての方々も大変多く

ご来店して頂き本当にありがとうございました。中でも当社の靴が、

革靴デビュー、あるいはブーツデビューと言う方が本当に多く

とても嬉しく大変光栄に思います。

解らない事などありましたら気軽に聞いて下さい。解る範囲で

対応させて頂きます。そして、ありがたい事に2足目3足目の

お客様のお問い合わせで多いのが、違う品番でのサイズ感です。

甲周りなどの違いはありますが基本的には、足長に問題がなければ

他の商品も同サイズで可能かと思います。しかしながらデザイン

(パターンカット)が違う商品はいわゆる“履き心地”が違ってきます。

例えば、OR-1とOR-7は共に同じラストを使用したチロリアンと

6インチブーツですが“履き心地”は、かなり違ってきます。

もちろん人それぞれの感覚があり、その違いは正に様々と言えます。

大変ありがたい事ですが多くのリピーターの方々は既に承知して

頂いているかと思います。小社の靴がお客様のお気に入りの1足に

なる事を切に願っております。



寒暖の差が激しく体調を崩しやすいので十分な睡眠と体力をつけ

免疫力を高めて頂き自己管理に怠りなき様お過ごし下さい。

春はすぐにやって来ます。







『独り言』                    Vol.73                    2020/1/4

明けましておめでとうございます。

2020年の始まりです。

皆様、良いお正月だったと思います。

ゆっくりできた人、いやいやとんでもない仕事でした。

と云う方、それぞれだと思います。

暮れの27日ORIGIN最終日は沢山のご来店を頂き

本当にありがとうございました。御礼申し上げます。


新年を迎え毎年、今年こそは、と思いも新たに決意し

老体に頑張れと言い聞かせております。

本年も日本の物造り屋としての誇りを忘れず靴造りに

精進し、何より皆様に履いて良かったと喜んで頂ける

靴造りを目指して行きます。

どうぞ皆様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。






『独り言』                    Vol.72                    2019/12/26

なんとも早いものです。

もう年末になってしまいました。

今年5月1日に創立60周年を迎え私なりに色々思い起こし

振り返ると今から約40数年前、靴学校を終え現場で修行に

励んでいた頃です。父の知人からある商社からアメリカから

輸入したオイルドレザーがあり、あまりにオイルが強く厚みも

あるので利用できずに困っている、と云う情報?があり当時は

国産のオイルレザーを使い商品化していたので取りあえず

見せて頂く事になりました。それが、サルツレザーとの出会い

でした。見せてもらったレザーは、なぜかオフホワイトのオイル

レザーで商品化しずらい色だったと記憶しています。しかし、父は

そのオイルレザーを一目見た瞬間から使用を決定、サルツでは、

そのレザーを当初オイルドハーネスという名で(後にクロンダイクと改正)

色も黒から始まりエスキモー、ベルバ、レッドスナッパー、ビーバー等々

ととても長い付き合いになりました。勿論その間には、スイスガルサー

との出会いもあり、イタリアはベスタやイタルクローモなどなど世界の

名門と言われるオイルレザーと出会いました。今となってはとても

残念な事に廃業してしまったタンナーも多くあります。そしてそれらの

素材との出会いが私にとって大変貴重な経験になった事は間違い

ありません。そんな事をこの暮れになり思い起こしております。

色々な思い出もあり、また『独り言』に書きたいと思います。
 


いよいよカウントダウンです。日本人にとって年末年始はお祭りでもあり、

威厳ある儀式でもあります。

どうか皆様にとって良いお年であります様、心より祈念致します。

一年間、本当にありがとうございました。





『独り言』                    Vol.71                    2019/11/16


流石に11月中旬を過ぎると寒い日が多くなって来ました。

各地の山々は紅葉でお化粧をし、それぞれ競い合いながらも

初雪を迎えた地もあるそうです。


今年の夏以降は、度重なる台風で各地に甚大な被害を

発生させ未だに通常の生活に戻れない方々が

多数おられます。

耳に残った言葉に「普通に暮らせる事が、どれだけ

幸せな事か思い知らされた。」と、被災者の方の言です。

励ます言葉もありません。ただ、ただ、祈るだけです。


嬉しい事もありました。日本中が沸いて盛り上がった 

ラグビー日本代表の活躍です。私などは、ルールさえ

良く分らない完全な「にわかファン」ですが、大いに

楽しませて頂きました。感動しました。

ありがとうございます。

そして、なんと言っても御代替わりの祝典儀式の数々、

特に両陛下のパレードでの雅子皇后様の涙は、とても

美しく印象的で大変感動致しました。

歳をとると私などは、涙もろくて・・・。

日に日に寒さが厳しくなって来ます。皆様、しっかり睡眠をとり、

風邪など召されぬ様に年末年始に備えましょう。





独り言』                    Vol.70                    2019/10/5


東京でも夜に鳴く虫の音などで間違いなく秋の気配を感じるのですが、

10月に入って30度を越す日が何日もあり半袖をしまえないでおります。

しかし、北海道大雪山には初雪も降り、いよいよ日本の紅葉が南下を

始めます。それぞれの樹木が、それぞれに、そして形容しがたいほど

とても鮮やかに、日本の四季の醍醐味です。日本の秋は、行楽のシーズン

でもあります。遠方に出かけなくても近場であっても、それは楽しい季節

であります。その時の足元には、小社の靴であればとても嬉しいなァ、

などと勝手に妄想して楽しんでおります。小社も皆様のお陰で60周年を

迎える事ができました。本当に皆様の支えの賜物と心より感謝申し上げます。

小社にとってもっともありがたい事は、小社の商品を複数足お買い上げ

頂いているお客様がとても多数おられる事につきます。感謝、感謝です。

あるお客様などは、奥様に「あなたの足は、何足あるの?ムカデ?」

と言われたそうです。また、あるお客様はご注文の度に商品をお勤め先の

会社に送れとの指示、聞きますと会社に専用のスペースがあり、その都度、

違う靴を履いて帰ってもバレないと豪語しておられましたが、おそらくバレ

ていると思います。異常な残暑とは言え間違いなく直ぐにあのぬける様な

秋空に会える事でしょう。そして直ぐに初雪、クリスマス、日本の四季は、

とても忙しいのです。

ご自愛の程。




『独り言』                    Vol.69                    2019/8/1


記録的な日照不足と低温で農作物に多大な被害が出て

おり集中豪雨はやっと梅雨が明け各地でいきなりの猛暑日

を出す中、甚大な被害を及ぼし続けております。

私の子供の頃の夏とは随分と様変わりしてしまいました。

暑い夏休みの中、一刻の涼を運んで来る夕立ちは正に

夏の風物詩でしたが、現在は大災害を出す恐ろしい

豪雨となってしまいました。

皆様お元気でしょうか。


東京浅草隅田川の花火大会も無事終わり、猛暑日が

続いております。

今年は、60周年にあたり現在は記念企画の『JUBILEE』

を一生懸命造らせて頂いております。

当確者の皆様にはもう少しお待ち頂きたいと思います。

ホーイン社クロームエクセルの『NORMAN2nd』は

相変わらず好評頂いておりますが、他色のご要望も多く

あり、8月3日(土)よりクロームエクセルの

BURGUNDY×NEUTRALの商品を発売させて頂きます。

しかしながら諸問題もあり、在庫販売は出来ませんので

受注品として発売させて頂きます。

NORMAN2ndのラストはOR系を使用しておりますので

サイズ感は参考にして下さい。

とても良い色合いに仕上がっていると自負しております。


これから全国各地で花火大会も始まり、お香のカオリ漂う

お盆ももう直です。日本の夏、真っ最中です。

夏は体を休めるのも仕事の一つです。

あまり頑張りすぎず少し余裕を持ってお過ごし下さい。

どうぞ皆様ご自愛の程。






『独り言』                    Vol.68                    2019/6/29 

浅草花川戸のアジサイが、盛りが過ぎたにもかかわらず。

まだまだ、競う様に目を楽しませてくれています。

「私が一番! いやいや私の方が・・・。」などと聞こえてきそうな

見事な咲きっぷりです。


今年は、60周年にあたり記念モデル『JUBILEE』を企画させて

頂きましたが、大変嬉しい事に沢山のご応募を頂戴し心より御礼

申し上げます。本当にありがとうございました。

抽選の結果が解り次第、皆様に連絡させて頂きます。
 


ガロユヒテンは、現在既に存在しないレザーと思っておりますので、

正に貴重な記念モデルになるかと自負しております。

これより急ぎ『JUBILEE』の生産に入ります。出来上がり次第順次、

当確された皆様に連絡させて頂きます。

3.5o厚ガロユヒテンの圧倒的な存在感をお楽しみ下さい。


梅雨真っ最中です。日本の四季には欠かせない大事な季節でも

ありますが近年の激しく怒り狂った豪雨だけは避けたいものです。

日本文学者のドナルド・キーン氏は 「日本の梅雨の季節に最も

心惹かれる」とエッセイに書かれているそうです。

どうか良い梅雨であります様に





『独り言』                    Vol.67                    2019/5/23 


春が終わろうとしています。

間違いなく季節が変わろうとしている気配を感じます。

日本人のDNAが、それを知らせてくれています。

皆様お元気でしょうか。


私は、あの寒かった冬から暖かい日差しが新芽を育み

やがて新緑の季節に変わる頃、東北仙台に居られる先輩より

「ほら、春になったよ。」と知らせてくれる春の恵みのとても貴重な

山菜が届きます。最初は、これは先輩の知人より送られて来る

北海道釧路産の行者ニンニクをお裾分けして頂いております。

直ぐ様、醤油漬にして冷ややっこなどに使うとそれはもうたまりません。

次に送られて来る恵みが、コゴミ、ウルイ、たらの芽から始まり、

ウド、シドケ、ボンナ、ワラビと続き、その中でもコシアブラが届くと

その夜の晩酌が言葉にならない感動を与えてくれます。

これらの春の恵みは全て先輩が雪深い東北の春を待ち深山に入り、

取って来てくれた とても貴重な春の恵みであります。

東京に住む私にとって大変貴重で贅沢な春の贈り物です。

感謝、感謝です。


季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆様、くれぐれもご自愛下さい。

日本の四季は裏切りません。

必ず、あの暑くて青い夏空がやって来ます。
















『独り言』                    Vol.66                    2019/4/11

隅田の桜がかろうじてまだ散らずに有終の美を魅せてくれています。

それは、10日に来た季節外れの寒波の影響かと思われます。

三寒四温では通用しない位の寒さでした。しかし、私の在所では

既にツツジが咲きたがっている所もあり、間違いなく春なのです。


 皆様お元気でしょうか。4月7日に値上げをさせて頂きましたが、

実は現在も諸資材の値上がりは続き去年よりまるでエンドレスの

状態です。本当に困っております。一日も早く落ち着いてほしいものです。


新聞、テレビの報道では4月10日で天皇陛下、皇后陛下ご成婚

60周年との事で大変おめでたい年でもあります。実は私共も

5月1日で創立60周年を迎えます。そして何と御代替わりも

5月1日に行われるとの事で大変恐れ多い事と動揺しつつ、

何と云う奇遇であり、幸運なのかと先代に感謝しております。

余談ですが新聞を見ていましたらテレビ局の2局が、こちらも

今年放送60周年だそうです。


春始まりましたが寒暖差があり、まだまだ気を緩ませられません。

5月の大型連休が控えています。体調を崩さずにお迎え下さい。





『独り言』                    Vol.65                    2019/2/3

浅草花川戸の梅は今は盛りとばかりに咲いています。

新年の挨拶も終わり、もう春の芽ぶきの気配を感じさせてくれます。

早2月となり「正月気分などあったのか」と思うほど時が経つのは

早く感じます。


暮れから年末年始はチロリアンシューズやR-8が、少々間に合わなく

なり、ご迷惑をお掛け致しました。お陰さまで、ご好評頂き本当に

ありがとうございます。スコッチレザーでNo.250を、とのお声を多く

頂戴し受注品ではありますが近々に発売する予定です。こちらも

どうぞお試しあればと思います。 


日本の四季「冬の厳しい寒さも楽しむ」と申し上げると雪国の皆様に

叱られるかもしれませんが東京では梅が咲いたので少し春が

近づいて来たかもしれません。皆様どうぞ風邪など召しませぬ様に。





独り言』                    Vol.64                    2018/12/25

テレビから流れる声が紅葉から雪の便りに変わると間違いなく

冬の到来になりました。今年も、いよいよ暮れて参りました。

近年は異常なまでの自然災害が多発し今年も誠に残念な

事に被災された多くの方々がおられます。

改めてお見舞い申し上げます。



私は、今年に限らずですが、この歳になって初めて知った事の

多さに少し驚いております。靴造りは本業なので新しい発見が

あっても喜んでおりますが、「エッ、こんな事も?」と皆様に

失笑されるので「例えば・・・」は、書きません。

無教養と嘆かず、落ち込まず、来年は、より一層、精進して

参ります。


今年もリピターの方々は勿論、ご遠方より多くのお客様に

ご注文頂きました。そしてご来店して頂いたお客様、本当に

ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

来年も皆様にご支持して頂ける靴造り屋として邁進する

所存です。どうぞ皆様良いお年をお迎え下さい。









『独り言』                    Vol.63                    2018/12/7

12月に入って紅葉の話もおかしなものですが

今年の紅葉は地域によっては強、弱と言うか濃、淡の

差が出たかもしれません。それほどしっかり冷えた日、

寒かった日が少なかった様に思います。

11月中、木枯らしが吹かなかったのは39年ぶりだそうです。

私のエリアの欅なども立地の場所によってではありますが、

やっと茶色に色づいたものや未だ黄緑色が混じっているものもあります。


皆様お元気でしょうか。

早いもので年末です。暮れです。今年は『JEREMY-GRAPHIC』や

レディースモデルの『OR-6W』などの企画を出させて頂きました。

来年は小社創業60周年を迎えます。思いも新たに一層の精進を

心掛けたいと思います。


寒暖差が激しいので年末に向け体調を崩さぬ様にして頂きたく思います。

イルミネーション、クリスマスソング、そして大晦日、何か気忙しいのが師走です。





『独り言』
                    Vol.62                    2018/10/31

横浜ブーツフェスティバルについて


10月27、28日両日、横浜新山下において 竢o版社様

主催の第一回ブーツフェスティバルが行われました。

小社にも出店のお声を掛けて頂きとても感謝しております。

不慣れな私共にもスタッフの方々がとても優しく丁寧に接して

頂き本当に助かりました。対応の質の高さを改めて感じました。

愚欄を借りて御礼申し上げます。


心配された初日の雨も午前中にやみ11時にスタート致しました。

最初のお客様は本来なら当日直営店
ORIGINにご来店予定だった

徳島からお越しのお客様でした。ご遠方からお越しのお客様も大変

多く本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。


両日は多数のお客様に試し履きをして頂く機会になり

多少なりともアピールできたかなと思っております。

小社製の靴を履いてご来場して頂いたお客様も多数

お見えになり私共もとても嬉しくとても頼もしく物造りの

職人として一番嬉しくて励みになる時間でした。

本当にありがとうございました。また、中々機会がない

他社様のスタッフの方々とも交流が出来てとても有意義な

時間を過ごす事が出来ました。

不慣れのため反省すべき事は多々ありましたが、とても良い

経験が出来ました。


最後にご来場頂きました全てのお客様、並びに主催の竢o版社様

に感謝と心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。




『独り言』                   Vol.61                2018/10/11 



夏の暑い日が、いつまで続くのかと不安に思っていたら

やっと、秋を告げる金木犀の香りが、これまた信じられない

時期まで鳴いていた蝉の声に乗って届いたと感じていたら

立て続けの台風に金木犀の香りが金色の絨毯に変わって

しまいました。

甚大な被害に見舞われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 


さて、先日告知させて頂きました、10月27日(土)は

『ORIGIN』 臨時休業とさせて頂きます。

27日、28日、二日間、横浜ブーツフェスティバル出店の

ためです。当日は全てではありませんが、主だった商品の

試し履きを用意致します。

横浜近隣の方やお越しになれる方は、是非この機会を

ご利用下さい。お待ち申し上げております。 


生産中止の『NERO-VOGEL』特別価格についての

お問い合わせも数多く頂戴しております。

皆様には我々が自信を持って造った商品ですので

とても、お買い得であることは、間違いないと申し上げて

おりますが、何と云っても残数が少ない状況で申し訳なく

思っております。 


間違いなく、秋なのですが、私のエリアは、まだあの

抜ける様な秋空を見る事もなく、未だ日中は半袖で過ごす日々です。

何かが、ズレている様な気がしてなりません。

どうぞ皆様には、この「ズレ」に負ける事なくお過ごし下さい。




『独り言』                    Vol.60                    2018/8/17

古より継承される日本全国各地の伝統的なお盆の様式が

正に様々な人々の祈りと共にとり行われました。

日本のお盆です。


しかしながら今年は地震、集中豪雨などが多発し、とてつもない

大災害をもたらしました。沢山の方々が被災され励ます言葉もありません、

心が折れる思いです。

只々、一日も早い復旧復興を願うばかりです。


今年の殺人的な猛暑は日本に限らず世界各地で様々な

被害をもたらしています。自然のサイクルを狂わせてしまったのは

我々人間の傲慢さかもしれません。


ラストスパートの蝉の泣き声を聞きつつ、まだ夏空の雲の形が

少しずつ変化して行く様に感じられると間違いなく日本の秋が

近づいて来ます。空が高く青く澄んだ秋空がもうすぐやって来ます。


皆様お健やかに。




『独り言』                Vol.59               2018/7/1 


暑い日が続き始めたと思ったら、なんと関東地方の

梅雨が明けてしまいました。


6月の梅雨明けは記憶にありません。どうした事でしょう。

日本の四季の大事なイベントの一つの梅雨が通年の期間と

雨を降らさずに明けてしまう事で色々不都合が生じてしまうのが

日本の四季です。農作物への影響、夏の水不足などなどとても心配です。 


6月18日の朝には大阪北部地震が発生、近畿地方には私共のお客様が

大変多くいらっしゃいます。皆様のご無事を祈りつつお見舞申し上げます。


 少し話を変えて以前にも書きましたが7月、8月はお盆の季節で一年中で

一番お香の香りが漂う季節です。私の場合、普段よりご先祖さまや亡き父の

事など思い起こします。父が思っていた通りの靴造りがしっかりできているのか、

これで良いのか、間違っていないかなどなど・・・。

父が創業して来年で小社60周年を迎えます。半世紀以上続けられた事は一重に

皆様のお陰と感謝の念でいっぱいであります。本当に有難うございます。

 もちろん今後とも精進して参りますが、近年は本当に人手不足で戦力をもっと

強化したいのは小社も同様です。メーカーとして少数精鋭での技術維持向上を

目指しておりますが国内では数少ないノルウェージャン製法による靴造りを

目指したい方をこの度、募集したく思います。職人への道は厳しい所も多く

大変なのは他の仕事でも、それは同じだと思います。

近々にHPに記載したいと思っております。 


梅雨が本当に明けたら、もう夏本番になります。今年の夏の予定はもう

決まりましたでしょうかどうやら今年も暑いのは避けられそうにも無いので

暑い夏を思い切楽しんで頂きたいと思います。

ただし呉々も無理をなさらず、ご自愛の程お願い致します。




『独り言』                      Vol.58                      2018/5/27


瞬く間にGWが終わり東京浅草では伝統の風物詩、三社祭も

終わり植木市が始まると、もうそこに梅雨が出番を窺っています。

皆様お元気でしょうか。


元気と云えば昨今の国会運営を見るにつけ、これでは経済が

低迷し元気が失せてしまいます。企業の方も大変で全国的な

人手不足に悩まされているのが現状です。少数精鋭を目指している

小社でも実は慢性的な人手不足です。業種にも依りますが特に製造業

は厳しいようです。製造業の中でも、いわゆる「職人」というものになるには

努力も必要ですし時間も必要です。その仕事の内容は伝統の技術であり、

その継承であるのです。必要なのは本人の強い気持ちと高い志です。

しかし遠方の方ですと勤める地域の問題もあり、中々難しいところです。

職人の技術の継承が途絶える事は製造業の衰退になり、その国の根幹にも

影響を与えてしまいます。若い方にももっと製造業を理解し人生の選択の中に

入れて欲しいものです。


さて瑞穂の国に欠かせない梅雨が始まります。

そしてあの暑い暑い夏が約束通りやって来ます。

どうぞ皆様体調を整えお元気でお過ごし下さい。




『独り言』                       Vol.57                         2018/3/27

東京の桜は正に今、楽しみ時かもしれません。

ここ数日は暖かく天気にも恵まれ絶好のお花見日和と思います。(3月27日現在)


今年の冬は地域によってとてつもない程の大雪に見舞われ災害に遭われた方々には

心よりお見舞い申し上げます。

寒い日が続き本当に春は来るのかと疑ってしまう程、寒い冬でした。

しかし、日本の四季は決して裏切りません。確実に春はやって来てくれました。

これから桜前線も北上し始め直ぐに待望のGWになります。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。お陰様でORIGINを開店して20年になります。

当初よりアウトドア派の女性の方々より、レディースサイズのご要望は沢山頂戴して

おりました。現在では男性から「パートナーが対応できる靴を持ってない為、

行きたい所にも行けずにいる。」との事を多く頂戴しております。小社も一部の商品については

メンズ仕様の商品をそのまま小さいサイズで対応しておりましたが色々無理がありました。

大変遅くなりましたが、レディースサイズの商品を1モデルだけになりますが、近々にデビュー

する予定でおります。

勿論ノルウェジャン製法で製造しております。お待ち頂いたお客様、

是非ともご検討の程よろしくお願い申し上げます。




『独り言』         Vol.56       2018/3/9


東京文京の湯島天神の白梅はもう終わりになり、いよいよ

桜を待つばかりですが、このところ寒暖の日が続き体調管理も大変です。

これも日本の四季の素晴らしさであります。四季と云えば無教養の私の

最近の驚きは中東のトルコにも四季があるそうで、それだけでも驚きなの

ですが、私には暑いイメージしかありませんが、何と長い距離を楽しめるスキー

ゲレンデがあり、それも雪質が良好でパウダースノーが有名だそうです。

なんでも日本の秋田県八郎潟と同じ緯度にあるそうです。某新聞に載っており

ました。ただし現在は地政上大変な事になっている地域ではありますが・・・。

驚きでした。


話題を変えます。実は以前より女性の方々より、女性サイズのブーツが欲しいとの

ご要望を頂いており企画を少しづつ進めておりましたが、やっと一型だけですがデビュー

を予定しております。モデルはオリジナルOR−6のレディースサイズになります。

当面はこのモデルだけのスタートになります。何卒よろしくお願い致します。

それと最後にインスタグラムとやらを小社の若い者たちが始めたそうですのでよろしく

お願い致します。(何故か遅すぎだと怒っておりますが・・・。)

アドレスは https://www.instagram.com/andoshoe1959/





『独り言』       Vol.55                    2017/10/10



北海道の山々に初冠雪の便りが届くと北の大地から

紅葉のグラデェーションが日本列島を南下します。

風に乗って金木犀の香りが流れ、日々の日の陰りが

早くなった事に間違いなく秋の到来を感じます。

日本の秋、始まりました。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。


私が幼い頃より、父と母は夏が終わると山に行く

準備が始まり、この次期は毎年の行事できのこ狩り

を含めての山行が常でした。

帰宅するとその日からきのこ汁、きのこご飯、鍋物、炒め物と、

今から考えるとそれはとても贅沢な食卓だったと思います。

しかし子供の頃は「きのこより玉子出来れば肉か揚げ物が

最高のご馳走」でした。そして現在はその貴重な天然の山の恵み

を東北にいる大先輩が現役で山に入り旬の山菜やきのこを

送って来てくれます。本当に嬉しくて、ありがたくて、そして美味しくて、

先輩の在所の方角に向かい最敬礼しております。

皆様にもそれぞれの秋があると思います。

どうぞ日本の秋を満喫して頂きたいと思います。

すぐに冬が来ますので・・・






独り言』               Vol.54                2017/9/9

もう残暑はないのでしょうか。


蝉の鳴き声の主役が変わり秋の気配を感じます。

鈴虫も鳴き始めました。秋始まります。


別注仕様のクロームエクセル多くのご注文誠に

ありがとうございます。

ただ残念な事に色々な要因があり、ORIGINにも

展示しておりませんので始めてのお客様は少し

不安があるかもしれませんがご容赦願います。

また、OR-8は大変ご好評頂いておりますが発売

当初よりボルドー色のご要望が多数あり、やっと

準備が出来始めましたので近々にデビュー致します。

登山専用靴とは違い本格的なアウトドアに充分

耐えうる造りですので愛好家のお客様にとても

人気が高いようです。本当にありがとうございます。



写真は私の友人のお嬢様のG-BOOTsです。

ヒールの修理で預かっておりますがとても形が

良い状態ですので工場にて修理前に撮らせて

頂きました。了承を得て記載させて頂いております。

実は後ろに少し見えるのが生産中のOR-8 

BORDO
です。



さていよいよ秋本番です。

嬉しい、楽しい気持ちを抑えつつ準備、点検怠らず、

秋を満喫して頂きたいと思います。








『独り言』       Vol.53                   2017/7/23




梅雨が明けました。

暑いです。とても暑いです。約束通りの暑さです。

少々、フライングした蝉もいましたが蝉も鳴き始めました。

梅雨明け寸前に線状降水帯なる聞きなれぬ集中豪雨が

とても厄介で悲惨な水害を起こしてしまいました。

東京でも雹を含む嵐が台風の如く吹き荒れとてつもない

水量の雨を降らせました。

各地で甚大な被害をもたらしました。被災地の皆様には

心よりお見舞い申し上げると共に一日も早い復興復旧が

なります様お祈り申し上げます。


どうしたものなのでしょうか。この現象は単に温暖化だけの

理由でしょうか? 私が若い頃などは、この時期夕方になると

いわゆる夕立なる突然の雨が、一時の涼をもたらして

くれました。とても日本的情緒さがあり、いつもの事ですが

「日本の四季バンザイ」となぜか誇らしげに思っておりました。

あれから数十年、加速度的な文明の進歩と人間の驕りが

地球規模で異変を起こさせているのは間違いない様に

思います。何を反省し、何を改めて行けば良いのか・・・。


もう直ぐお盆です。一年で一番お線香の香りが漂い

心を穏やかにしてくれます。

どうか皆様この暑い日本の夏を無事乗り切って

頂きます様に。





『独り言』           Vol.52                  2017/6/25

梅雨らしくなって来たのでしょうか、蒸し暑いです。


日本の四季には必ず必要な梅雨。

個人的には蒸し暑いのが大の苦手です。

しかし、あの暑い夏の青空を迎えるには避けて通れぬ

道なのであります。

瑞穂の国、日本の大切な水資源でもあります。ですから

「ありがとうございます。梅雨。」になります。

どうぞ皆様には蒸し暑さに負けずに頑張って頂きたいと

思います。


その梅雨のさなか先代である私の父の弟子であり


私の師匠である人が先日この世を去りました。

80歳でした。とても自分に厳しい職人でした。

納得出来ない仕事は休日でも一からやり直していました。

あの姿をもう見る事も出来ません。

「雄二(私の事)靴と云うのはな・・・・・。」あの声は今でも

心の中にしっかりと刻まれています。

職人とは愚直なまでに受け継がれて来た技術を守り

その心得と共に技術のみならず、ある意味人としての

生き方などを仕事を通じて学ばせてくれました。

今ある私達の技術は全て先人達の教えの中から生まれて


来ております。その教えを守りこれからも受け継いで

行かねばなりません。頑張ります!


一人の靴職人の死を悼んで

                           合掌




『独り言』       Vol.51                   2017/3/15


陽だまりの暖かさが変わってきた様に感じます。

梅が終わり沈丁花の心地良い香りが春の到来を知らせ様と

しています。この香りが薄くなると桜が咲き始めるそうです。

皆様お元気でしょうか。


ついこの間、新年のごあいさつをさせて頂いたと思ったら

もう春の到来です。

相変わらず日本の四季は素晴らしい。決して裏切らない、

ありがたい事です。

さて、この所続けざまに別注等を出させて頂いております。

GOASCOTCHそしてAO-SHUSHUといずれも大変好評で


本当にありがたく嬉しい限りです。初めて小社の靴を

お買い上げの方が別注からと云うお客様も多く少し驚いて

おります。

在庫販売が行えない商品ばかりで皆様には大変ご迷惑を

お掛け致しますが少しでも商品化、販売可能な商品は別注

などで対応させて頂きたく思っております。

また期間限定のSAMATIROは通年5月1日からの販売ですが


GWに使用したい旨のお客様が多く今年は1ヶ月早く

4月1日より販売させて頂きます。何卒よろしくお願い致します。


春目前です。季節の変わり目です。皆様体調を崩さぬ様

ご自愛下さいます様に。








『独り言』       Vol.50                  2017/1/1


新年明けましておめでとうございます。


2017年の幕明けです。新年が始まりました。

新年を迎えるにあたり毎年思いも新たに考える事、

また永年追い続けて来た夢の実現へのチャレンジなど

それぞれの思いを抱きながら今年こそ良い年にして見せる

と自分への誓いをたてております。

近年は日本国内において自然災害が多く発生し被災地の

皆様には言葉では言い表せない辛く悲しい事が起きて

しまいました。改めて心よりお見舞い申し上げます。

どうか今年は少しでも良い年になります様心より祈念致します。

小社もいよいよ今年で創業58年目を迎える事ができました。

これも一重に皆様のご愛顧の賜物と深く深く感謝申し上げます。

今後も皆様に永くご愛顧頂ける靴造りに精進致します。



日本の職人の誇りと共に。



今年も皆様何卒よろしくお願い申し上げます。





『独り言』      Vol.49                   2016/12/26



クリスマスも無事?に終わり、後数日で今年も暮れて行きます。

皆様の1年は如何でしたでしょうか。


皆それぞれの1年があり辛くきつかった事、悲しくて泣いた事、

嬉しくて泣いた事、ぼんやり過ごした事それぞれの1年が

あったと思います。私にとってはこの1年はとても厳しい1年

だった様に思います。ただ救われるのは沢山のお客様に

支えられている事、その中で足に少し問題のあるお客様が


例えば何を履いても足の裏が痛くて辛いなどのお客様が

小社の靴を履いたらとても楽に履けたと云って頂ける時など

本当に嬉しくて救われる思いです。その思いを忘れる事無く

これからも精進するつもりです。


皆様、1年間本当にありがとうございました。


どうぞよいお年をお迎え致します様、祈念申し上げます。




『独り言』         Vol.48                         2016/11/20



見事に秋から冬に移行しております。

流石です日本の四季!

私などの歳になると月日が過ぎる速さは驚くほど早く感じます。


何十年と日本の四季の移り変わりを体験しているのですが

年々早さが増す様な気がします。

11月も後半になりました。決して嫌いになれない年末の喧騒

そしてお正月、今年こそはと思っているともう直ぐに花見の

季節になります。うっかりしていると季節に置いてけ堀に

あいます。これぞ日本の四季です。


皆様お元気でしょうか。


何かと忙しくなる時期に別注JEREMY GOA(ジェレミ ゴア)を

発売させて頂きました。シリーズでは初めてのモンタニアソール、

雰囲気は初代JEREMYを彷彿します。お蔭様で大変ご好評頂き

感謝しております。

「早いですネ、もう暮れですネ」のお決まりのあいさつも

日本の風物詩です。


後ひと踏ん張り頑張りましょう皆さん!!






『独り言』    Vol.47                         2016/09/30


蒸し暑い日が続きます。

10月になると云うのに東京では未だ秋の気配すら

感じられません。

しかし、もう直ぐそこに秋は間違いなく来ているのに・・・。

まだ、台風が来るの来ないのと・・・。


日本の四季は我々日本人のDNAに組み込まれています。

それ故、夏が終わったら当然、秋の気配を感じたいのです。

それを楽しみたいのです。満喫したいのです。うっかりして

いると冬が来てしまいます。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。


小社も素材の変更などを行いお蔭様でベスタケベック及び

オイルドプルアップ共々ご好評頂き感謝しております。

ベスタケベックなどは大変高価でありますが長年色々な

オイルドレザーを使用して来た当社においても、最も優れた

オイルドレザーと思っております。アウトドア、ワークブーツ等

では最も適していると信じております。特にOR-8などは

ベスタケベックが無ければ誕生しなかったと思います。

最後にいつもながらご遠方よりお越しのお客様本当に

頭が下がります。感謝感謝であります。不規則な営業時間


でありますが今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。







『独り言』      Vol.46                   2016/08/20


蝉の鳴き声がラストスパートに聞こえ始めました。

まだまだ暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごし

でしょうか。


お盆休みも終わり旅行に行かれた方、帰省された方

お仕事の方、皆様それぞれの夏が終わりに向かって

おります。

今年もお盆休み中に全国ご遠方よりご来店頂き

なかでも小社に初めて来られたご新規のお客様は

長崎、兵庫、京都、愛知、静岡、鎌倉、仙台と本当に


皆様、感謝、感謝の一言であります。

「どうしても来たくて3年越しで来ました。」と云って頂いた

お客様もおられました。本当にありがとうございます。


お盆休みとなると皆様それぞれの思いや記憶があると

思いますが、私は小さい時夏休みなどは母方の田舎で

お盆を迎えておりました。夏の暑い日、数日間は朝から

晩までお線香の煙の中で子供心にも何かとても尊厳の

ある期間なのだと感じたものです。今でも夏のお香の

香りがするととても心穏やかに懐かしい田舎のお盆を

思い出します。皆様にも色々な夏の思い出があると

思います。ヒグラシが鳴くともうすぐ秋が来ます。


どうか皆様ご無理なさらず残暑を乗り切って下さいませ。

爽やかな秋空はもうすぐです。







『独り言』   Vol.45                 2016/07/21


梅雨が明けません。しかし間も無くでしょう。


九州、特に熊本の皆様には災害続きで大変な日々を


送られていると思います。一日も早い復興、通常の生活

に戻られる様、心より祈念いたしております。

東京では都知事選真っ只中です。立候補者の皆様は

正に暑い夏の戦いでしょう。

関東では水がめになるダムの貯水池にはまとまった

雨が降らず水不足が懸念されています。そしてこの所

続いて起こる地震も大変不気味であります。決して

起きては困るのが災害です。先日も東海地方のお役所の

方が災害時用にと小社のOR-7を買っていかれました。

「仕事上、万が一の時のためです。」とおっしゃって

おりました。起きずに済む物なら何としても起こらずに

いてほしいと心から願わずにいられません。

もう直ぐ関東も梅雨が明けあの恐ろしいほどの暑さが

やって来ることでしょう。


どうぞ皆様には十分な休養をとって頂き辛い夏ではなく

楽しむ夏にして頂きたく思います。その後はあの清々しい

秋風が吹くことでしょう。


日本の四季バンザイ!





『独り言』    Vol.44            2016/06/5



梅雨が始まります。


私は苦手な季節になります。

皆様いかがお過ごしでしょうか。


本日は人の「クルブシ」について少しお話しさせて

頂きます。

若い頃、靴学校で学んでいた時の話ですが、確か

靴人間工学の授業だったと思います。

先生がとても興味深い話をして下さいました。それは

内果、外果(内、外クルブシ)は、実は常に不安定な

状態にあり、その部分の神経が脳に伝わると歩く事は

おろか立つ事さえままならぬ程、不安定な状態である。

その為、神様が脳に伝わる神経を切ってしまったので

現在は無事歩行する事が可能になった。と云うお話です。

実はこの話、荒唐無稽な話ではなく実際歩行を行うために

足はとても複雑な動きを行いますので両クルブシは不安定

にならざるを得ません。その為、その部分を覆うなどして

サポートすると非常に安定感が得られとても楽に感じられ

ます。例えば兵士の方が履く軍靴などはブーツ類が多く

もっと以前は包帯や脚絆などを足首、スネ部などに巻いて

いたのもその理由の一つと思われています。勿論、防備の

為のものでもあった訳です。その様な理由で両クルブシを

覆う様なブーツやチャッカーなどは歩行に際して短靴より

格段に安定感が感じられる訳です。究極は登山靴で背に

負荷を掛け不安定な地面を歩く訳ですからクルブシを

覆っていない靴は基本的に登山靴とは言えません。

少し長い距離を歩く時などはクルブシを覆っている靴の

方が安定性が得られる事は良く知られています。


今回は「不安定なクルブシ」について書かせて頂きました。

皆様に少しでも参考になればと思います。






『独り言』    Vol.43            2016/05/19


新緑も見事な季節になり少し汗ばむ日も多くなりました。

皆様お元気でしょうか。


久々の独り言になります。大変ご好評頂いたSAMAチロが


2年目を迎え今年も既にご好評を得て嬉しく思っております。

しかし、今回はOR−8についてのお問合せも多くあり参考に

なればと思い少しだけOR−8について記します。


登山靴に代表される合わせベロは経験の無い方は最初

戸惑う事があるかもしれませんが、直ぐに慣れますし慣れると

履く度に合わせを固定せずとも楽に着脱出来る様になります。

すでに使用されているお客様はお気付きと思います。

着脱が面倒なイメージがありますが登山使用の形態とご理解

下さい。また、思いのほかとても歩き易く安定感があり通常の

ワークブーツとの違いもはっきりと分かると云って下さるお客様


にとても嬉しく我が意を得たりの心境です。

OR−8は年間を通して使用して頂きたい靴でもあります。

また現在の日本列島万が一の事が起こってはなりませんが

誤解を恐れず申し上げればいつか、なにか万が一の時に

踏ん張れる心強いギアの一つになって頂ければ幸甚です。

開業当初よりご要望が多かった通常使用可能な堅牢ブーツ


です。是非お試し下さい。


(いつもの事で誠に申し訳ありませんが、サイズによっては


現在多少時間を頂戴しております。申し訳ございません。)








『独り言』  Vol.42            2016/03/06

《職人の手間》

職人の仕事は一見無駄な様に見える仕事が多い様です。

例えば一から十の仕事を1,2,3・・・・・10まで一つの数字も

もらさずやり抜きます。それを仮に5と7を飛ばしても結果

10になれば良いのでは、と思いがちですが、それでは目指

している本当の10には成らないのです。一つ一つの積み重ね

で無駄な事など何一つなく、先人達は全て無駄を省いて現在

には必要なことしか残していません。云わばシェープアップ

された一から十が残されている訳です。「無駄な事無し、手間

を惜しまない技の継承」 私共ごときがこの仕事が無駄なの

ではなどと思っている間はまだまだ修行が足らない証左で

あります。私共も登山靴をはじめ日本の靴職人としての自負を

創業者である私の父をはじめ職人達、兄弟子達から厳しく

教え込まれた技術の一つ一つを次世代の若い人達に

継承されております。日本の職人の誇りと共に・・・。





『独り言』       Vol.41      2015/12/1



皆様、大変ご無沙汰して申し訳ございません。

前回の独り言から早1年近く経ってしまいました。


皮の問題など皆様にご報告しなければと思いつつも

ある程度のメドが付いてからと思っていたら時間だけが

経ってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。

イタリアベスタ社ケベックなどは既に生産され販売

されており、奥光する重厚感が大変好評を得ており

小社も喜んでおります。しかしながらNo.250、OR−2

などのオイルドプルアップが品質維持を行いながらの

原皮調達なので時間がかかり残念ながら大変遅れて

いる現状です。特にダークブラウンなどは遠方より

お越し頂いたお客様にも皮の納期がまだ出ない為、

客注品としてご注文をお受け出来ない状況です。

客注品としてご注文をお受け出来ない状況です。

ので今しばらくお待ち下さい。

 業界でも皮革の質の低下が良く話題になります。

元々、小社は皮に厚化粧などの加工はせずに出来る

だけ自然な皮らしさを求めております。そのため血筋や

トラ、小さい傷などは避ける事が出来ません。自然で

深みのある重厚感を求めれば商品にもそれらは少な

からず反映されてしまいます。むしろ私共はそれらが

皮本来のものと認識しております。皆様にもどうぞ

ご理解の程よろしくお願い致します。

いよいよ繁忙な暮れです。皆様体調を崩さなぬ様

お気を付け下さいませ。





『独り言』      Vol.40       2014/12/25


 大変ご無沙汰になり誠に申し訳ございません。

言い訳は、如何程もできますが一言で申し上げれば

私共として使用できる皮革が殆ど入ってこない事に

起因します。当たり前の事ですが物造り屋は、素材

(材料)がなければ何も造ることが出来ません。


 12月に入って天気の悪い日も多くございましたが

それにも関わらず、遠方よりご来店して頂いたお客様、

そして商品がなくご購買頂けなかった全てのお客様に

対し心より心よりお詫び申し上げる次第です。

本当に申し訳ございませんでした。


 革の良し悪しは波がありますが、これほどまでに

「皮革の状態、質の低下」が酷い革は、私の経験上

とても希であります。この様な事が、今年の4月頃

から現在まで続いている状態です。

その中で少量の素材を使い生産して来ましたが

この時期に来て在庫がない商品がとても多くなって

しまいました。輸入代理店の方々にも大変ご迷惑を

お掛け致しました。私共も正直申しまして1年で年末

に向けて売上が一番伸びる時期でもあります。

しかし品番、サイズによって皆様にお買上げ頂く

靴がありません。


 30数年来使用して来た皮革ですが、今は怒りよりも

とても悲しくて残念な気持ちでおります。それでも、

今より需要が減ればまた何時か元の皮革の様に

戻ると思いますが・・・。とても残念で考えてしまいます。

それに加え為替円安の上、原皮価格の高騰、そして

タンナー自身の驚くべき値上げは数パーセントなどは

とうの昔の話で現在は何割増の状況です。

色々な意味で真剣に考えなければなりません。


 今年は集中豪雨、御嶽山の噴火、地震と様々な

自然災害に見舞われ、関係各位の皆様には

心よりお見舞い申し上げます。

 私共にとっても、とても辛い1年だったと思いますが

来る新年に向け思いも新たに精進するつっもりで

おります。どうぞ皆様にとって来る年が、とてもとても

良い年であります様に心より祈念申し上げます。






 
『独り言』       Vol.39         2014/10/23


 御嶽山の火山噴火により犠牲になられた方々、ご遺族

並びに関係各位の皆様に心よりご哀悼を申し上げます。

 大変悲惨な事になってしまいました。私共も山とは無縁では

ありませんので、ご遺族の皆様のご無念を考えますと心が

痛みます。悲しいです。

 今年は、大きい台風が二度も上陸致しました。各地で沢山の

被害が出てしまいました。夏のゲリラ豪雨といい自然の猛威は

驚異的であります。災害に遭われた方々に対しお見舞い申し

上げます。

 小社も原材料の皮革について大変困っておりますが、未だ

進展しておらず、ご報告する事も出来ません。誠に申し訳なく

思っております。

 年々、歳のせいか季節も移り変わりが、とても早く感じられ

今年も早年末が近づきつつあります。何とか皆様にご迷惑

お掛けしない様、努力致します。

 何卒、よろしくお願い申し上げます。






『独り言』              Vol.38          2014/7/22   



 セミが鳴き始めました。梅雨の終わりです。

私、個人的には夏から秋の日暮れに鳴く「ひぐらし」の

鳴き声が好きです。


 皆様お元気でしょうか。

梅雨が終わり、これから夏本番、山や海へと行楽の

良い季節でありますが、近年の天候不順、突然の豪雨

など、気お付けなければなりません。

自然に親しむ事は、良い事と思いますが、気の緩みは

禁物です。とは言え日本の夏、暑いのですが大いに

楽しみたいものです。
 

 私どもの業界も違う意味で「熱い」です。

原材料の高騰を理由に諸材料の値上がりが

止まりません。腹が立ちますし、本当に気も滅入ります。

しかし、皆様に「履いて良かったな」と思って頂くには

技術力の向上は元より、諸資材の品質維持は、厳守

しなければなりません。辛いところでありますが、精進です。



 暑い日が続くでしょうが、日本の四季は素晴らしく、

直ぐそこには、涼しい秋がやって来ます。

どうぞ皆様、日本の暑い夏、辛いながらも楽しみながら

頑張りましょう。

 花火大会、お盆、帰省、夏祭り・・・・・。
               なんとも良い響きです。







『独り言』        Vol.37          2014/5/22


 待ち遠しいGWが終わり、桜の後はツツジ、サツキ、

藤とこの季節ならではの草木を楽しんでいるかと思うと

もう目前に梅雨が来て、その先に暑い夏が約束通り

来ることでしょう。 日本の四季万歳です。


 3月消費税増税前の小社の不備もあり、相当数の

お客様に在庫切れ注文残と言う、またまた失態を起こして

しまい遠路よりお越しのお客様も含め、本当に申し訳

ございませんでした。お詫び申し上げます。


 前回のZ
U LTD07から早7年が過ぎ「次はいつ頃

出るの、やるの、やらないの」のお問い合わせは、年間

通して相当数頂戴しております。実はもう直ぐですが

Z
U LTD14の企画をアップする予定でおります。

7年前も「告知が短い、数量が少ない」等のお叱りを

頂戴しておりますが、今回も小社の都合により、

大変申し訳ないのですが、約120足位の限定となって

しまいそうです。告知期間はHPアップより約一ヶ月程とし

その後生産、お客様への商品お渡し開始時期が

9月中旬頃からの予定で企画しております。(納期は

遅れる事もありますので、予めご了承下さい)

詳細は、後日HPにてアップさせて頂きます。

 梅雨前でも暑い夏日が増えてきます。寒暖差で

体調など崩さぬ様、どうぞ皆様ご自愛下さいます様に。






 『独り言』       Vol.36        2014/4/11


 春、この時期になるとまだ若く大学を中途退学して靴学校に

入校した頃の事を思い出します。生まれた時から靴造り屋の

せがれとして過ごし、ある程度靴の事は知っていると思って

おりましたが ゛知っている事と分かっている事は全く違う゛と

言う極めて当然な事象に一時的に落ち込んだ事など今は

懐かしく思い出します。もう40年近く前の事であります。

あの頃からどれほど私は進むことができたのかと自問して

いる今日この頃です。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。

3月増税前の喧騒は思いの外凄く当社にも今まで購買を

考えていたと思われるお客様の背中を押して頂いた効果は

あったかと思っております。

 東京の桜はほぼ終わりGWに向かい北上して行くのでしょう。

春爛漫ではありますが夜などまだ上着が欲しい季節の変わり

目です。どうぞ皆様ご自愛して頂きたいと思います。







『独り言』      Vol.35        2014/3/2



 今年は都心でも2度も大雪に見舞われ大変な被害が

発生し、1部地域ではかなり長い間、不自由な生活を

強いられたそうです。かと思えば今度は何やらPM2.5と

言う厄介で始末に悪いものまで「美しの国」日本に飛来

しております。本当に困ります。

 テレビなどで東京の人達は雪に弱く滑って転んだり

災難に見舞われ大変だ などと報道しておりました。

滑るといえば当社にも雪で滑りづらいソールは何か?

とのお問い合わせも今回は多く頂きました。実はイタリア

ビブラム#2009ロバートソールと言う当社では『NR-501』に

装着してあるソールがノンスリップソールと言われ滑りづらい

ソールと言われています。

 桜の開花予報などテレビで見られる時期ですが、都心の

雪はもう遠慮願いたいと私などは思っています。困った事と

言えば皮革を含む諸資材の高騰も本当に頭の痛い困った

問題です。特に皮革はひどい値上がりです。ここ数ヶ月で

2度も値上がりしています。消費税率値上がりを控え本当に

困ります。正直どこまで頑張れるかと、とても不安です。

KIWI
のポリッシュ等も初めてお買い上げ頂いた1足目にだけ

付けさせて頂いております。(7000GClassicoJEREMYは除く)

何かと厳しい事でありますが大変なのは皆様も一緒だと

思います。我々も頑張って精進して参ります。






『独り言』    Vol.34    2014/1/2


 明けましておめでとうございます。


 暮には、忘年会と称した飲み会が続き幾分胃も疲れ気味で


おりましたが、新年にはしっかり体調を戻し新たな気持ちで

お屠蘇を頂きました。


 皆様には健やかな新年を迎えた事とお慶び申し上げます。



 暮れも押し迫り近くにいるのに無沙汰している実家の母に

会い高齢にも関わらず1年元気で過ごせた事を心より

ありがたいと感謝しておりました。


 新年にはこれまでの反省する所は反省し、改める事は

改めて、「今年こそ実のある良い年にするぞ」と言う気概は

毎年思うところであります。やりたい事とやらねばならぬ事は

全く違うと思いつつ言い訳しながら随分疎かに過ごしてきた

かもしれません。


 今年は思いも新たに日本の物造り屋として、そして靴職人と


して皆様にご支持して頂ける様、精進する所存です。


 皆様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。






『独り言』  Vol.33          2013/12/22


 ついこの間まで残暑だ台風だと云っておりましたが

すでに師走になり、やはり『あっ』という間に年末を迎える

事になりました。

 1年を振り返ると リピーターの皆様はもちろんですが

新しいお客様も増え有難い1年であり、その反面、仕事では

やはり皮革の問題を含め全ての資材に関して値上がりが

実施され、それは現在も続いている状況です。

 素材についても品質の維持に毎回の様に頭を痛めている

現状です。それを「拘り」と云う方もおられますが、日本の

物造り屋として当然の自負と信じ対応しております。

それが結果的にお客様へご迷惑をお掛けしてしまう事を

反省しながら新年を迎えたいと思います。

1年本当にありがとうございました。寒さも厳しくなり皆様も

どうぞご自愛頂き素晴らしい新年を迎えられます様、祈念

致します。

 ありがとうございました。
                            安藤








『独り言』   Vol.32           2013/10/26


 暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年は残暑などと

云えぬ程、長く暑い日がありました。かと思えば今度は

台風ラッシュです。本当に困りました。皆様には如何

お過ごしでしょうか。

 今年は台風も多く、その被害は甚大な事になって

しまい被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

近頃、年のせいか年々時が経つのが早く感じられ

あっと言う間に年末になってしまう気がします。

皆様のお陰で新しいお客様も増えて、益々精進しなければ

なりませんが、相変わらず皮革の問題で頭を痛めている

内にすぐ年末になりそうです。

やりたかった事、やらなければならない事を含め

色々考えてしまいます。

スイスガルサー社もクローズされあのガルサー特有の

品質の良い皮革が使えなくなる事がとても悲しいいです。

ガルサーとの付き合いも40年近くなっておりました。

とても残念です。しかし、あきらめず良い皮革を探し

続ける所存です。年末に向け頑張りたいと思います。


 皆様も体調などくずさぬ様に気を付けて下さい。









『独り言』    Vol.31        2013/8/16


 今年の夏は、猛暑、酷暑などと云うより危険な暑さと

なっております。41
などの高温はもはや屋外での

活動は生死の問題に関わって来ます。

 皆様ご無事でしょうか。

 今年もお盆を迎えこの暑さの中、ご来店頂いたお客様には

本当に感謝しています。 ありがとうございます。

涼を求め、海、山、川と人出も多く中でも世界遺産となった

富士山には大変な人出となっており、その為に色々な問題が

生じてもいるそうです。安易な軽装備での登山、高度順応など

無視した弾丸登山などなど・・・。   とても危険な事ですので

決して行わないで頂きたいと思います。

 もっていって良いのは、思いでだけ、とって良いのは写真だけ

溶岩石などの持ち帰りは犯罪になってしまいます。

十分注意して頂きたいと思います。

 この暑さは、まだまだ続きそうです。どうぞ皆様十分な

健康管理を行って頂きご自愛頂きます様、重ねてお願い

申し上げます。






『独り言』      Vol.30         2013/7/7

 蒸し暑いです。

 ある意味感動的なうっとうしさです。

 日本の梅雨流石でした。

 皆様如何お過ごしでしょうか?


 N−NORMAN、N−SHUSHU再販(期間限定含む)出来た事
嬉しく思うと同時に皆様には改めてお詫び申し上げます。
1年掛かってしまいました。何度も試みましたが、中々気に入った
レザーが出来上がらず、今回これならば何とか行けると思い再販に
至りました。私が頑固に或は厳しく拘り過ぎているとのご意見も
頂戴致しますが 当方としては今まで通りで仕上がれば何も問題が
無いのですが誠に残念な事に仕上がって来るレザーの品質が
低下した素材は使用する事出来ない訳です。皆様にご迷惑を
お掛け致しますが何卒ご理解ご了承の程お願い申し上げます。

 梅雨が明け暑い夏の日が始まります。日本に四季がある事に
感謝しつつ暑さと戦って行きます。皆様も重々ご自愛して頂き
暑い夏を乗り切って頂きたく思います。後3カ月も経てばもう秋に
なります。日本に生まれ日本人で本当に良かったと思う
今日この頃であります。
 最後に関係ない事ですが、スカイツリーには未だ昇れて
おりません。





『独り言』       Vol.29        2013/4/20

 

 東京の桜は、ずいぶん前に終わり、日によってはTシャツだけで

過ごせる日が増えて来て春の一大イベントGWが目前になりました。

春真っ盛りです。


 皆様お元気でしょうか。

以前より遠方と思われるお客様より「お店からスカイツリーまで

どの位の距離ですか?」 「スカイツリーは見えるんですか?」

とのお問い合わせをいくつか頂戴しております。

まずスカイツリーは見えます。距離は約1.4Kmです。歩いて

20分位でしょうか。夜はライトアップを季節によって色々工夫

されてとても綺麗です。(写真は店前からのツリーですが、上手く

撮れてなくてすみません)



「これからツリーに行きます。」 「ツリーに行って来ました。」と

スカイツリー関連でお越し頂くお客様も増えて来ました。

とても嬉しいです。

 早いもので5月22日でスカイツリー開業1周年。未だに私は

ツリーに昇れておりません。 春真っ盛り!


5月3日()・4日()・5日()は営業致します。

営業時間は15時〜18時とさせて頂きます。







『独り言』       Vol.28         2013/2/5


 早いもので今年も1月が過ぎ早2月となりました。

寒い日が続き皆様いかがお過ごしでしょうか。

本年最初の独り言になりますが、この1年位チロリアンシューズの

需要が増え各年代層のお客様に求めて頂き嬉しい限りです。

 そのチロリアンシューズについて少々ご説明させて頂きますと

ご承知の通り小社は短靴からブーツまで全てノルウェージャン製法

にて造られております。特に底廻りなどは堅牢となり歩行の際の

底の反りなどは普通の靴より堅く反りづらい点があります。

その為、歩行時のカカトの収まり方、あるいは浮きやすさなどが

難点となります。その上チロリアンシューズは紐締め部分が甲の

上の方に2箇所しかないので甲の抑えも良好とは云えません。

 チロリアンシューズはヨーロッパなど山岳地方の傾斜のある所に

住んで活動する人々の為に底の造りは堅牢で堅く反りづらい為

むしろ傾斜の有る所では都合が良く必要性は高かったと思われます。

日本の都市部のほとんどは舗装された平坦な道路であり、

そのチロリアン本来の利点があまり生かされず良好な歩行が

得られづらい点がある事をご承知して頂きたく思います。

 歴史があり民族的シューズと云えるチロリアンシューズですが

ご購入の際はご一考して頂きたく思います。








 『独り言』        Vol.27         2012/8/18

 

 お盆休みも終わり、いよいよ残暑との戦いになりました。

 

 今年の夏は、例年との違いとして何と言っても東京スカイツリー

が完成した事です。私共のショップ「ORIGIN」は東京墨田区

錦糸町にあります。スカイツリーとの距離は約1.4Kmです。

そのためスカイツリーと兼ねてご来店して頂けるお客様が

大変増えました。ご遠方より来て頂けるお客様も大変多く誠に

ありがたく心より感謝申し上げます。

 

 お盆休み中にスカイツリーに行ってからご来店頂いたお客様に

よると大変な賑わいだと云うことでした。以外に近いと何時でも

行けると思ってしまい逆になかなか行けない事が多い様な気が

します。私共も少し落ち着いた頃に行って見ようと思っております。

 

 まだまだ暑い日が続きそうです。皆様も御身大切にして頂き

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。




 『独り言』       Vo.26           2012/7/31

 

 暑いです。本当に酷い暑さです。屋外はもちろん屋内でも

十分注意しなければならない暑さです。

 思い起こせば私が子供の頃は東京でもまだまだ路地など

は殆ど舗装されておらず土の道路でした。周りにも緑も多く

夏でも近年の様な危険な酷暑など無く気温も30を超えると

大人達が暑くて騒いでおりました。近年では30位ですと、

むしろ「ホッ」とする気温に感じられてしまいます。

 

 遅れましたが、暑中お見舞い申し上げます。皆様如何

お過ごしでしょうか?

 

7月より期間限定で発売させて頂きました『N-NORMAN』は

大変ご要望も多く、お蔭様と申しますか、誠に恥ずかしい事

でありますが、主材の皮革(ホーイン)が間に合わない状況に

なっております。現在、客注品として製造させて頂いており

ますお客様の分は大丈夫なのですが、サイズによっては

すでに在庫切れの状況です。本当に申し訳ございません。

皮革の入荷が大幅に遅れてしまい現在ホーイン社の返事

待ちと云う情け無い状況です。皆様にはご迷惑をお掛け

致しますが、何卒ご理解して頂きたくお願い申し上げます。

 暑さもこれからが本番です。

          どうぞ皆様ご自愛下さいます様に・・





『独り言』    Vol.25            2012/6/19




ラピス−SHUSHUをご注文頂いているお客様、毎回の事

ながら本当に申し訳ございません。皮革の入荷が遅れ

現在急ぎ生産中であります。今しばらくお待ち頂きたく

お願い申し上げます。製造仕上がり次第、ご連絡の上、

発送させて頂きます。本当に申し訳ございません。



 最近何度かあったOR-7についてのお問い合わせの中で

「普段より履いて使用していた方が良いのでしょうか?」

とのご質問がありました。OR-7は前記したとおり総裏革張り

で特に足首廻りには3箇所にパッドが入り、OR-6に比べると

ホールド感は全く異なってきます。何かあった時に使用する

と云うより当然、普段より普通にご使用頂いた方が、ご自身の

足に馴染みますし、足首廻りのフィット感を楽しんで頂けると

思います。例えば未舗装の道路等での使用はOR-7の機能性を

発揮できると思います。もちろん通常使用して頂く為のブーツ

です。楽しんで頂けると思っております。この項を借りて説明

させて頂きました。






『独り言』    Vol.24            2012/4/2

お知らせ      OR-7」

東日本大震災から1年が経ち被災地の皆様には心より

お見舞い申し上げます。

復旧、復興が思うように進まぬ中、次に心配されるのが

首都直下、或いは東海、東南海、南海と広大な地域に及び

テレビ新聞等でも専門家の意見を載せています。起こらない事を

切に願いつつも堅牢な靴造りを目指す小社では、先代の時代に

山岳救助隊の登山靴などを手掛け、非日常的な場面での

使用に耐え得る靴造りをノルウェージャン製法にて製造してきました。



あの3.11の日小社の靴を会社に置いてあり、それを履いて長い帰路に

ついたお客様より、お礼の便りを何通か頂きました。私自身も郊外から

東京に向かう途中、帰路につく多くの人達が足を引きずり、ガードレールに

腰を下ろし休んでいる光景を何キロに渡り見ております。


あの日から1年が経ち「その時」の備えとして「OR-7」を企画致しました。

無駄を省くシンプルものになりそれは正にOR-6型、そこに総裏革

パッド入りにして足首の保護を強化したブーツが「OR-7」になります。

登山用皮革やモンタニアソールなどを使用すると頑丈ではありますが

行動力(フットワーク)が制約されてしまいますので使用しておりません。

フック類も緊急時には突起物として危険な為全てハトメにしております。

靴のカラーは黒一色のみとなりシューレースは黒色と赤色の2種類に

なります。


万が一の災害時に行動を起こすとなれば足元は大変重要になります。

大変遅れてしまいましたが24411日より「OR-7」を発表させて頂きます。

皆様には是非ご一考して頂きたくお願い申し上げます。








『独り言』    Vol.23            2011/10/30




 G-BOOTS(仮名)に付きましては当初の予定より大幅に遅れ

現在は諸事情により更なる延期を余儀なくなってしまいました。

皆様には大変申し訳なくお詫び申し上げます。

 生産開始、販売予定が出ましたら改めてHPにて公表させて

頂きます。本当に申し訳ありません。

 もう一つお詫び申し上げなければなりません。

現行JEREMY4thの継続販売を断念する事になってしまいました。

詳しくは説明できませんが当社での生産が不可になり継続

出来なくなってしまいました。本当に申し訳ございません。

皮革変更後のJEREMY5thはなるべく早く当HPに載せたいと

思います。生産開始は早くても年末からになってしまいそうです。

良い季節になり当社も期待しておりましたがとても残念です。

ご支持頂いている皆々様には「またか・・・。」とお叱りを頂戴する

事になってしまいました。申し訳ございません。

 『独り言』と云うより『謝り言』になってしまいました。

申し訳ございません。







『独り言』     Vol.22          2011/8/3




 梅雨が明けまた暑い夏がやって来た、と思っていたら

ここ数日間はとても過ごしやすく真夏である事を忘れさせて

くれた様に思います。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 震災の復旧復興が、遅々として進まぬ状況に苛立ちから

怒りを覚える今日この頃です。

 さて以前より、『Z』のWチェンジパッド付、或は『Z』の

BROWN色等のご要望が大変多くありました。その両方を

可能にしたモデル、Wチェンジパッド付『Z
V』が近々デビュー

します。

BROWN色はZ
Uに使用しているオイルドプルアップレザー

BLACK色はZと同様のオイルドガンスモークレザーです。

いずれもシャフト上三段がフックになります。

ただし、申し訳ない事ですが諸事情により当面は受注生産と

させて頂きますので、お渡しまで少々時間が掛かってしま

います。また受注生産の為、サイズの変更が出来ません。

(サイズはZ、Z
U、鯱、SHUSHU等と同じです。)

お待ち頂いているお客様、大変遅れて申し訳ございません。

HPにアップ出来次第受付を開始したいと思います。

 何卒よろしくお願い申し上げます。







独り言           Vol.21      2011/5/12

 

 『G-BOOTS』について

近々にG-BOOTSをアップすると申し上げておりましたが

誠に申し訳ございません。結論から申し上げます。

G-BOOTS発売予定が9月頃になってしまいました。

理由として、当初確定したレザーの入手が出来なくなった

事によります。

 当初使用していたレザーで生産が始まったのですが

次回生産分のオーダー納期の確約が取れず生産自体が

継続不可の状態になってしまいました。

 G−BOOTSの当初発売予定は去年12月でしたが

今日まで確約が取れず断念せざるを得ませんでした。

「どうやら大量に皮革を消費する国がある様です・・・。」

 新たにと云うかイタリヤベスタ社のレザーに統一すべく

現在仕上がりを待っている状況であります。

 何時もいつも皆様にはご迷惑をお掛け致しまして

本当に申し訳ございません。今しばらくお待ち頂きます様

お願い申し上げます。






『独り言』          Vol.20       2011/4/10

 

 日が経つにつれ被災地の被害が徐々に解り始めた。

余りにも甚大な被害状況で言葉を失う!

 改めて被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 テレビを見る度に原発の事故を繰り返し放映している

リーダー不在と云われ情報の一元化がされずに不安ばかり

撒き散らしている。

 3.11より以前にご注文頂き被災地に近いお客様には

まず一報を入れさせて頂いて状況をお聞きしてから商品の

発送を始めました。一日も早く終息に向かい復旧復興に

オールジャパンでの支援を期待したい。

 小社もかなり遅れてしまったがクロームエクセルのなかなか

面白い皮革を使った『SHU SHU 』とフィスター後継モデル

G-BOOTS』を近々に出す予定でおります。

いつも頑張っているつもりでおりましたが、もっともっと頑張ら

なければと思いますので、皆様何卒よろしくお願い申し

上げます。