6000G、7000Gに使用されたガルサー社ガロユヒテンのブラックレザーにはちょっとした秘話があります。随分前の事になりますが世界の冒険家の三浦雄一郎先生が、1966年富士山直滑降、1970年エベレスト滑降、1985年世界七大陸最高峰滑降における最後の南米大陸アコンカグア山滑降を終え、アメリカなどを遠征中に著名人のパーティに頻繁に招待されるそうです。パーティの服装は正装のタキシード、靴は登山家でもある三浦先生は普段からトレーニングを兼ねて履いている登山靴で、その時もタキシードに登山靴で出席されるつもりだったのですが、履いていた6000Gはブラウン色で黒のタキシードには合わなかった。仕方無く三浦先生はブラウンの6000Gを黒の塗料で着色して出席したそうです。帰国後直接その話を伺った私はスイスガルサー社にお願いして、ブラウンしか無いガロユヒテンレザーを黒色で造って頂いたのがガロユヒテンブラックの始まりです。確かに私が手供の頃の登山靴と云えば黒革だけでした。その当時先代もニッピの黒の引き油と云う極厚なオイル革で登山靴を造っていたそうです。三浦先生の件をきっかけに黒革を甦らせ6000G、7000Gに使用しましたが現代では黒色の革製登山靴は非常に秘有な存在になってしまいました。それだけに貴重と云えます。






