安藤製靴の歴史の中でその象徴と云える靴は登山靴と云えます。その中でまさに6000 Gが象徴の登山靴と云えます。先代は1500 Gから6000 Gまで5種類の登山靴を造り、その中での最上級品として6000 Gは存在しています。使用した皮革は全て登山皮革では世界最高と云われたスイスガルサー社製です。ベルニナを1500 G、2500 Gで造り、ガロモンタンを3500 G、そして最上級品ガロユヒテンを6000 Gで造り上げました。6000 Gは縫製を含む機能性の高いパターンカットの加工技術など、高度で特殊性が必要とされ、経験を積んだ職人の技術がなければなりません。
高度な技術、美しいフォルムこれらは私にとって先代の偉大な遺産であり憧れの靴となりました。その6000Gが全盛の頃、世界最高の超人的アルピニスト、ラインホルトメスナー氏とアドバイザリー契約を結んでいた代理店を通じ弊社性でガロユヒテンを使用したメスナーブランドの登山靴について私の靴造り人生の中でとても得難い大変貴重で有意義なご指摘を頂戴しました。後年その時のアドバイスを参考にさせて頂き造った登山靴が7000Gになります。そして先代の基本の教えとしては「山は4の力で登り、6の余力を持って下りてくる。登山靴は山から下ってくる為の道具である。極端な話として登山靴でなくても山は登る事は出来ても下ってくるには非常に困難を伴う」と云う事です。登山者の全ての体重を支え、保護するにはある程度の重さ、硬さがある登山靴が必要とされます。それが我々が皮革製登山靴造りに拘った理由の一つであります。そしてこれが弊社製最後の重登山靴となりました。しかしながら誠に申し訳ない事に中心サイズが殆ど残っておりません。サイズの合う方は是非ご一考頂ければ幸甚に思います。
※天然皮革を使用しておりますので多少の皮キズ等がある事ご理解下さい。






