Vol.100

Vol.100
蒸している。

雨に打たれた紫陽花が、そのうっとうしさを少しでも和らげようと

競って咲き誇っている。梅雨になってしまった。



独り言も随分とさぼってしまった。

3月にあのWBCの熱狂、誇り高き我らが侍ジャパンの

勝ち続ける雄姿、今更ながらだが日本中が歓喜に沸きあがり

優勝が決まった瞬間など興奮のあまり身震いして涙が止まらず

相当血圧も高かったと思う。特に準決勝のメキシコ戦9回裏

ノーアウトバッター大谷。鍛え上げ、研ぎ澄まされた集中力、

そして打つ! 2塁ベース上でのあの雄叫び!

正に「敷島の大和心の雄々しさは事ある時ぞあらはれにける」

日本人の矜持を体現している瞬間だった、そして不調だった

村上選手の逆転サヨナラ弾。こんな劇的なシナリオは誰も

描けない。日本が一つになった瞬間だった。

涙の止まらない老い先短い私は、またこの感動を味わえるの

だろうか。そしてその後の侍ジャパンの活躍は周知の通り。

特に大リーガーの大谷選手の活躍ぶりは毎日の様にテレビ

から流れて来る。ワイドショーなどは、これでもかと云う位

流し続けている。この文章を書いている今日、24号を打ったと

テレビが騒いでいる。同じ日本人だと云う事に誇りと同時に

感謝しています。

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